「スクリーン」しか見られなくなった現代人

2016.10.31

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初代アイフォンが2007年1月に発表されてから早10年が経とうとしている。日本でスマートフォンを所持しているのは、人口の7割以上。これからもスマートフォンの普及率は上昇していくと予測されている。そんなデジタル化の過渡期を生きる私たちは、「スマートフォンのない時代を知っている最後の世代」だという。

「私たちの振る舞いは、『自分の目で自分の振る舞いを見ること』によって変わる。だから、それを記録できる機器は私たちの経験を大きく変えた」そうテッドトークで語ったのは写真家のエリック・ピッカーズギルだ。「写真」というメディアも人間の生きる社会を変化させたが、インターネット、そしてスマートフォンはさらに私たちに強い影響を与えた。そんな現代社会について「写真家の私にはこんなふうに世界が映ります」と言って聴衆に見せたのが、あなたも身に覚えがある光景であるだろう、以下の写真だ。

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(Photo by Eric Pickersgill)

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(Photo by Eric Pickersgill)

友達と集まりながら、そこにいない誰かと“つながる”という状況なんて、日常茶飯事ではないだろうか?彼のフォトシリーズ「リムーブド」は、スマートフォンなどの個人用の通信機器が社会や人間関係、身体との関わりのなかでどんな役割を果たしているのかを問う作品だ。今の時代を生きる私たちの生活に欠かせないスマートフォンやタブレット機器を、あえて写真から「取り除くこと」で、機器を通じた“つながり”に依存している人間の姿がいかに滑稽なのかを見せている。

「スマートフォン」は実際のところ、どのくらい人の「人生」を変えるのだろうか?「スマートフォンが私たちの人生をどこまで変えるのか、そこまではまだわからない」と彼は話す。

※動画が見られない方はこちら

そして彼のテッド・トークは「(地球の反対側にいる友達とも、同じ部屋にいる友達と同じように会話ができるが)同じ部屋にいる友達と仲良くできなければ、地球の反対にいる友達と仲良くすることはできない」という言葉でを締めくくられた。

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(Photo by Eric Pickersgill)

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(Photo by Eric Pickersgill)

生まれたときからスマートフォンで写真を撮られ、知らないうちにSNSにアップロードされる世代が増え、彼らもスマートフォンを持ち始めれば、逃れられない“つながり”とうまく付き合って行かなければならなくなる。果たして、これからの人が歩む人生はどんなものになるのだろうか?

via. REMOVED.SOCIAL, GOOD

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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