「海は生物の暮らしも未来の子どもの感性も豊かにする」コムアイ × 村田実莉が東京海洋大学・佐々木剛教授と“オーシャンリテラシー”について考える

Text: Yoshiko Kurata

Photography: Toshiaki Kitaoka unless otherwise stated.

2021.7.13

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 コムアイと村田実莉のアーティスト2名が立ち上げたプロジェクト「HYPE FREE WATER」が2020年にスタートした。このプロジェクトでは「水」にまつわる疑問から一歩踏み込み、食・飲料水・広告などさまざまな視点からフィールドワークを行い、表現活動を通して伝えていく。HYPE FREE WATER がNEUT Magazineとともに専門家や有識者の方に話を聞きにいくフィールドワークを通して、いつでも綺麗な水が手に入り、いろんな魚が食べられる現代社会の裏側について一緒に考えていく。
 今回は、東京海洋大学の水圏環境教育学研究室代表の佐々木剛教授にインタビュー。佐々木教授は、水圏環境の研究を専門とし、使用済みのカイロで水質改善事業を行う株式会社Go Green Groupの理論と実証実験に携わっている。なぜ使用済みのカイロが水の環境を綺麗にするのだろう? 3月にGo Green Groupの工場を訪れ、その仕組みに興味を持ったコムアイと村田が、いくつかの疑問をもとに、未来の水圏環境を考えるべく今回のインタビューを行った。

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左からコムアイ、佐々木教授、村田実莉

 さまざまな質問を投げかけるコムアイと村田に対して、常に「いい指摘ですね」「こんなに水圏環境について話せて非常に嬉しいです」と相手の水への好奇心をくすぐるようなリアクションを返していく佐々木教授。インタビュー中に話しかけてきた小学生に対しても同じく、「その疑問は一つの新しい仮説になるかもしれないね」と笑顔で答える様子は、水の環境だけではなく、未来を担う子どもたちのことも考えた研究と対話を重ねている姿だった。

江戸時代から「水」にゆかりがある都、芝浦

 東京海洋大学で待ち合わせた私たちは、ほどなくして佐々木教授の車で「蟹護岸(カニごがん)実験場」へ移動。蟹護岸実験場は、実際に佐々木教授が水圏環境の改善の実験場として使い、夏になると、地域の大人から子どもまで一緒に魚釣りや生態系について話す場を設けている。
 そこに向かう道中、周りを囲むオフィスビルとコンクリートからは想像できないが、実は芝浦周辺は1000年以上続いた漁村だったと佐々木教授は話す。その漁村で取れた魚は、芝肴(しばさかな)という名前で江戸に広がり、なんと現代に生きる私たちも聞き覚えがある「江戸前寿司」の誕生に由来しているという。
 お寿司のネタの話で盛り上がり始めた車内から目の前に見えたのは、「芝浦水再生センター」。こちらも歴史が古く、現在東京で3番目に古い水再生センターとして、千代田・中央・港・新宿・渋谷区の大部分及び品川・文京・目黒・世田谷・豊島区の一部の下水を処理している。佐々木教授から下水処理場の歴史を聞くなかで、法律的に決められている従来のルールに、車内一同驚きの声を上げることとなる。

佐々木教授:毎年地域の小学生のアンケートを取ると、芝浦周辺は臭いがひどいって答えが返ってくるんですよね。今では、水が汚い場所の一丁目一番地というイメージになってしまって。とはいえ、簡単に最新のシステムに変えられるほど程の規模でもないから、何か大きなきっかけがないと難しい。そして一番驚きなのが、雨が降ると1時間で80ml以上水が超えたら、トイレやお風呂などの下水をそのままダイレクトに海に流してもいいという法律が定められていること。

一同:えー!それはひどい、知らなかった。何か声をあげるタイミングってありますか?

佐々木教授:オリンピックのタイミングで、という話もあったのですが、なかなか予算や規模が市民や専門家だけでは補えることではないのが現状ですね。でも、全ては循環しているので下水のシステムが変わることで、海に生きる魚たちの生態系、そして私たちの未来の食生活も豊かになるはずなんです。

コムアイ:そうですね。私たちも声を上げます。

村田:暮らしのなかだと水道から流れてくる上水しか気にしないけど、こういう見えないものこそ、フォーカスが当たるようにしていきたいですよね。

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見えない汚れも存在する?

 さっそく、食と下水処理という異なる視点から水圏環境の循環について考え始めたところで、実際にその循環を実践している蟹護岸実験場に到着した。ここでは2種類の池が用意されていて、まず私たちが覗いたのは、何も手入れをしていない芝浦西運河のままのA池。濁りが目立ち、晴れの日でも底は見えづらい。しかし水の環境には、目に見える汚れだけではなく、実は見えない汚れさえも残る。

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A池

コムアイ:下水道には流れる汚れ以外にも、いろいろなものが水圏環境に影響を与えているんですか?

佐々木教授:そうですね。実は、下水の中にも洗剤や柔軟剤のにおいを強く感じるものもあるんですよ。そういう洗濯機から出た水は、先ほど話した通り、雨が降るとダイレクトに海へと流れてしまうこともある。そうすると、においが残ったまま水に流れて、生き物が吸収してしまい、結局調理しても食べられずに破棄されてしまう場合があるんです。

村田:生物的には、においを浄化する生き物っているんですか?

佐々木教授:ホンビノス貝ですね。クラムチャウダーの原料として、生命力も強く、おいしい貝です。この貝はさまざまな物質を取り込むことができるけど,その分匂いが残ってしまう。そうなると、私たちが日常で使っている洗剤やシャンプーも見直す必要がありますね。

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コムアイ:私も、洗剤や柔軟剤を使わないでみたら、意外にいけちゃいました。ホタテパウダーを入れてますが、水だけでも洗浄力わりとあるのかもしれないです。海外のようにお湯で洗える洗濯機だと洗浄力高そうですよね。タオルや雑巾、シャツや靴下など、雑菌が繁殖してしまって何度洗っても臭くなっているときは、アツアツの熱湯をかけるか、数分煮ます。臭いはすぐ消えるので、強い洗剤を使っている人たちに知ってほしい。あとは石鹸系の洗剤なら、環境負荷が少ないですね。

佐々木教授:感動しちゃいますね。ふだん洗濯しているときに、こういうことを一人で悶々と考えていたので、今日こうやって話せて嬉しいです(笑)。

 車内では下水処理場のシステムについて疑問を持ったものの、大きなシステムの変化を待たずして、私たちが暮らしのなかで、コツコツできることはたくさんある。そして、それはただこれまでの豊かな生活のなかでできる、あくまでもこれからもおいしいご飯を食べつづけるために大切にしたいこと。水辺の近くで話をすることで、より体内に取り入れ、出ていくもの全てが循環していることを実感する。

水の中で起きる鉄のマッチング効果でヘドロとの思い出を削除

 とはいえ、すでに汚れてしまった環境を改善するのも人間の役目の一つ。B池では、「鉄炭団子」という鉄が入った袋をA池と同じ環境に置くことで、汚れが少ない綺麗な水圏環境を保っているという。一体、鉄のかたまりは、水圏環境にどのような作用を起こしているのだろう?

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B池。A池と比べて水が透き通っていて綺麗だった。

佐々木教授:学生の頃に教わったマイナスとプラスが組み合わさり、逆にマイナスとマイナスだと離れるということ覚えてますか?水の中の鉄の役割も同じなんですよ。

村田:汚れの原因のヘドロと鉄の関係性が、それと同じってことですか…? マイナスとプラスがくっつく…でもくっついてどうなるんだろう。

佐々木教授:さすがの気付きですね。鉄は,マイナスの電荷をもった電子とプラスの電荷を持った部分があります。普段はプラスマイナスゼロなのですが,他の物質と触れ合うと反応し、そのときに鉄本体からマイナスの電子を放出します。そうすると鉄本体はプラスとなりマイナスの物質と一緒になろうとします。

コムアイ:マッチングしていくわけですね(笑)。

佐々木教授:そうなんです。いつも同じ人と一緒にいるのは嫌だから、たまには他の人とっていう出会いの場がここで生まれてるんです(笑)。

コムアイ : 電子が離れていってしまった鉄のかたまりは、どうなるんですか?

佐々木教授 :「鉄イオン」という形になって、プラスの電荷をもちます。海水の中には鉄イオンと反応しやすいさまざまな物質が含まれています。 ヘドロの中にはいろいろな物質が含まれているのですが、そのなかでも鉄と反応しやすい「硫化水素」といち早くマッチングします。

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コムアイ:硫化水素って、猛毒のものですよね。下水の中に流れてる糞尿、アカとかに含まれてるんですっけ?

村田:硫黄のにおいがするやつだ。

佐々木教授:そうです。マッチングすることで、「硫化鉄」に変身してにおいがしなくなるんです。

コムアイ:硫化鉄が海の底に増えていくのは、生態系のバランスとして大丈夫なんですか?

佐々木教授:いい質問ですね。硫化鉄は自然界に存在していて他の物質と反応しにくいので硫化水素のような有毒な作用はありません。話は別ですが、そもそも46億年前に誕生した地球って酸素がなく海には大量の鉄イオンが存在していました。一方で海底の熱水鉱床からは硫化水素を含む硫化物が放出されていて、硫化物をエネルギー源とした微生物が35億年前に誕生しました。これが最初の生物だと言われています。鉄は、動植物の生命活動にはなくてはならない物質です。硫化物をエネルギーに変換するときに鉄が触媒となっていたと考えられます。さらに約20億年前に酸素を出す微生物ストロマトライトが現われたことで水中で酸素と鉄が反応し、今はほとんど海中には鉄がなくなりました。鉄を海に供給することで生命活動が活発になる可能性があります。

利便化に進む現代社会だからこそ、大切にしたい「関係価値」

 インタビュー中に佐々木教授の口から、たびたび水圏環境を現代社会に例えた話が飛びだし、地域の方との対話を日常的に行っていることが感じられる。実際に「鉄炭団子」がもたらす現象は、使い捨てカイロを使って水の環境を改善する会社GoGreenGroupによって事業化が図られ、日々研究が続く。さまざまに研究結果を形として残しているなかで、なぜ地域とのフィールドワークをかかさず実施するのか?その背景には、もともと水圏環境の研究を始めた原点がある。

佐々木教授:先ほど話した下水に流れる有機物以外にも、汚れになる原因の一つである「養殖」を研究していたんですよね。研究していた先にあったのが「生態学」だったのですが、調べ始めたら、いつまで経っても終着点がなくて。そこで高校の教員になって、とある授業で生徒と一緒にワカサギの生態系を調べているなかで、今まで湖に生息していると言われていた事実が、汽水*1、つまり海に由来した場所に生息していることを発見して。それをまとめて論文を提出したことをきっかけに、初めてフィールドワークを通して、実際に自分の目で確かめることの大切さを学びました。さらに子どもにとっては、そういった実際の体験で教科書以上の学びが深まると同時に、感性が豊かになるんですよね。

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 そして、その幼少期の体験は、大人になってから自分でものごとに対して選択を判断するときに顕著に影響が出てくるという。それはあらゆる商品や食べ物が欲しいときにすぐに手に入れられる現代だからこそ、いままで以上に取捨選択の判断が必要になってくると佐々木教授は話す。

佐々木教授:自分にとってためになること、機能性を重視する価値観を「有用価値」というのですが、いままでお話したとおり、環境問題についてはそれだけで割り切れないこともあります。繋がりや循環を想像して、こういう未来を描きたいなという気持ちが働く「関係価値」も存在するんですよね。一度でも実際に生態系の一環に触れた子どもは、「関係価値」をいかして将来を想像できる。でも、東京ではなかなか環境的に難しいのが現状です。実際に、東京23区内に暮らす子どもたち600人に海の生き物でイメージするものを聞いたら、1位がイルカ、2位がマグロ、3位が珊瑚だった。なぜこの言葉が出てくるかというと、沖縄やハワイなどのリゾート地の海をイメージしているからなんですよね。これからの未来では、東京の海が汚いからってリゾート地の海で生きものと触れ合うのではなく、実際に自分たちの身近にある水圏環境で体験と対話を増やしてもらいたいんです。

 その思いで、毎年7月の海の日に合わせて、蟹護岸では親子釣り体験や浄化実験などといったイベントを開催している。そこで初めて都会の子どもたちは、スーパーに並ぶかたちの切り身とは違う、本来の魚やカニを目の当たりにして、地元に住む海の生き物を理解し愛着を持つようになる。地元への愛着が高まると「汚いと思っていたが、このような可愛い魚が生息している。地元の海を大事にしたい」と、地元の海や生き物を大事にしようとする思いや行動が生まれる。東京湾で水揚げされたお魚を家で実際にさばいて食べたいと思うようになる。

(*1)汽水とは、淡水と海水がまじり合った塩分の少ない水分のこと。汽水湖、内湾、河口部などでみられる。

誰でも参加できる「オーシャンリテラシー」

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 今回のインタビューを通して、上水のことだけではなく、下水や目の前にある自然の中で起きている生態系により興味を持ったというコムアイと村田は、HYPE FREE WATERの表現に繋がる次なるフィールドワークの場所を探していく。

佐々木教授:現在、SDGsの取り組みのなかの14番目に「海の豊かさを守ろう」という目標が掲げられています。その項目の目標を実現すべく、今年2021年から2030年まで「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年(United Nations Decade of OceanScience)」という具体的な取り組みがスタートしました。「きれいな海」「健全で回復力のある海」「予測できる海」「生産的な海」「安全な海」「万人に開かれた海」「夢のある魅力的な海」という7つの目標を掲げ、専門家や研究者だけではなく、海洋利害関係者や市民のみなさんと一緒に目標達成をめざす必要があります。

コムアイ&村田:私たちも何か参加するとしたら、どのようなことができるのでしょうか?

佐々木教授:この目標達成に必要なこととして、「オーシャンリテラシー」を持つ人が重要視されています。「オーシャンリテラシー」というのは、人間と海が相互に影響し合うことを理解し行動できる力と解釈できます。現在、ユネスコ政府間海洋学委員会が正式にオーシャンディケードに合わせ世界目標に定めました。また、日本のユネスコ国内委員会でも「オーシャンリテラシー」を広めていこう!と宣言をしました。ただ、具体的なアイディアがでてきていないので、ぜひ日本でも議論を活発化させてほしいです。

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コムアイ:日本は、食文化からみても水圏環境と密接な繋がりがありますよね。寿司、たこ焼き、季節ごとの焼き魚などこれからもおいしく食べていきたいなと思う反面、消費量によって生態系のバランスを崩してるんじゃないかなって不安になるときがあります。

村田:お寿司屋でもついつい人気のネタを選んでしまうけど、本当は取れた分だけを食べてそれ以上は過剰に求めないような仕組みをつくれたらいいよね。お店でまだあると言われたら信じて消費者は食べてしまうから、漁業や販売側からも意識をみんなで変えていきたいな。

佐々木教授:昔はそれこそ、街ごとに八百屋と魚屋があって「今日これだけ魚が入ったよ!」って、その地域で取れた分だけを消費していたわけですよね。魚の大きさや個体差についても、そのままの状態で販売していた。でも大企業が提供するときは、値段を設定するうえで画一しないといけない。そうして大量消費や規格外から外れたものの廃棄などが起きてくる。そうなったときにやっぱり最後の判断は、生産者と消費者両方に託されていると思います。「オーシャンリテラシー」をもとに、全ての環境それぞれに理想な関係性を見い出していきましょう。

 そういって最後に佐々木教授は、蟹護岸実験場から車で10分ほど走らせた場所に位置する「ウォーターズ竹芝」に連れていってくれた。ここには、東京湾を眺めながら仕事ができるワークスペース、船着場、そして佐々木教授も参加しているという「竹芝干潟」がある。干潟では、かつて江戸の漁村として栄えた豊かな海の再生を目指し、貝類、甲殻類をはじめとする多様な生きものが暮らしている。今年2021年からは、毎月第2日曜日を「竹芝干潟オープンデイ」として一般開放し、親子や学生たちが一緒に生物の生態系を観察したり、水辺を掃除することで人間の暮らしとの関係性を感じられる機会を積極的につくっているという。

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 私たちが住む陸からは、一見平らに見える海もその平行線をひっくり返せば、その奥にも人間とおなじく時代に適応して進化してきた社会がある。むしろ人類の誕生は、海にはじまり、その神秘的で豊かな世界にこれまでに人々は想像力を膨らませ、世界各国で海にまつわる神話やことわざを残してきた。これからの未来は、空と平行に広がる境界線をもとに夢想するだけではなく、「もし私たちの平凡な日常に、急に汚れた水がビルの間から流れてきたら?」「街中に柔軟剤の臭いが過剰なまでに漂っていたら?」と、そうやって境界線をのり越えた想像を描き、海について語りはじめることが必要とされているのかもしれない。

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佐々木剛(ささきつよし)

東京海洋大学教授。1966年岩手県宮古市黒森町生まれ。東京水産大学卒。上越教育大学院、東京水産大大学院修了。教育学修士。水産学博士。いわて文化大使。2006年ラーニングサイクル理論に基づいた対等に対話して学び合う「水圏環境教育」を提唱し、郷里の閉伊川と東京港区の古川を拠点に森川海体験交流会を主宰。著書「やまかわうみの知をつなぐ」(東海大学出版会)ほか。日本水圏環境教育研究会代表理事、アジア海洋教育学会会長。2013年アメリカ海洋教育学会会長長受賞、2016年ジャパンレジリエンスアワード金賞受賞、2017年閉伊川での水圏環境教育プログラムがユネスコ発行オーシャンリテラシーガイドブックに掲載される。2019年全米海洋教育学会「国際的特徴のある海洋教育者」に選出。2020年国連海洋会議オーシャンリテラシー サミット実行委員会メンバー。2021年IOCユネスコオーシャンリテラシープログラム開発アドバイザー。2021年7月、研究活動の拠点の一つである「ウォーターズ竹芝」が国連オーシャンディケードラボラトリーにアジアで唯一選出された。▷Website

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コムアイ

アーティスト。1992年生まれ、神奈川育ち。ホームパーティで勧誘を受け歌い始める。「水曜日のカンパネラ」のボーカルとして、国内だけでなく世界中のフェスに出演、ツアーを廻る。
2019年4月3日、屋久島でのフィールドワークをもとにプロデューサーにオオルタイチを迎えて制作した音源「YAKUSHIMA TREASURE」をリリースし、公演を重ねる。現在はオオルタイチと熊野に通いながら新作を準備中。2020年からOLAibiとのコラボレーションも始動。北インドの古典音楽や能楽、アイヌの人々の音楽に大きなインスピレーションを受けながら音楽性の幅を広げている。
音楽活動の他にも、ファッションやアート、カルチャーと、幅広い分野で活動。
2020年にアートディレクターの村田実莉と、架空の広告を制作し水と地球環境の疑問を問いかけるプロジェクト「HYPE FREE WATER」が始動するなど、社会課題に取り組むプロジェクトに積極的に参加している。
水曜日のカンパネラ / YAKUSHIMA TREASURE / Instagram

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村田実莉(むらた みのり)

アートディレクター、ビジュアルアーティスト。
1992年生まれ。合成、加工、コラージュ、3DCGを駆使した絵作りを基軸とし、情報量の多いハイカロリーな視覚表現や映像制作を行う。
これまでにラフォーレ原宿、PARCOの広告キービジュアルをディレクション・制作。その他にadidas、NIKE、BEAMSなどファッションブランドのビジュアルを制作。
現在DIESEL ART GALLERYにて開催中の「imma天」では、キービジュアルと会場アートディレクションを担当。
2019年より1年間インドに滞在。帰国後参加した「盗めるアート展」にて、偽クレジットカード作品「GODS AND MOM BELIEVE IN YOU」を出展。2020年よりKOM-Iと「HYPE FREE WATER」を開始。水をテーマにしたフィールドワークを礎に、水と地球環境を愛する全ての人に送る広告アート作品を制作。
Website / Instagram

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HYPE FREE WATER(ハイプフリーウォーター)

HYPE FREE WATERは、水にまつわるフィールドワークを礎に、地球環境と水を愛する全ての人に送る架空の広告アート作品を制作しています。
本活動のきっかけは、アーティスト・コムアイとアートディレクター・村田実莉が「ペットボトル水の実情と広告内容のギャップ」に気づいたことからスタートしました。
HYPE FREE WATERは、広告アート作品を定期的に制作するチームで活動をしています。

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