新たにEP《Greatest Hits》をリリースし、K-POPのジャンルを卓越し続けるBalming Tigerが視る次世代の音楽シーン

Text: Shawn Woody Motoyoshi

Photography: Goku Noguchi unless otherwise stated.

Edit: Shawn Woody Motoyoshi,Jun hirayama

2024.12.19

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2024年10月末に突如、EP《Greatest Hits》をリリースしたBalming Tiger(バーミングタイガー)が、渋谷PARCOのリニューアル5周年を祝し、11月15日(金)の一夜限りのパフォーマンスを行うために韓国から緊急来日。抽選によって選ばれた200人を超える観客が会場のComMunEに集い、乾風吹く室外とは裏腹に室内には凄まじい熱気が満ち溢れた。

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現在11名が在籍するBalming TigerにはシンガーやDJだけではなく、音楽プロデューサーやクリエイティブディレクター、マーケター、映像監督なども所属し、多種多様なメンバーで構成されている。既存の体制にとらわれない「多国籍オルタナティブK-POPバンド」と称する次世代のアーティストが「次世代商業施設」渋谷PARCO季節の変化に合わせ、今年4月から2ヵ月ごとに年間で全6回のプレイリストを展開し館内を彩る。

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今回のパフォーマンスに出演した5名。右からMudd the student 、sogumm、Omega Sapien、Chanhee Hong、bj wnjn

アジアのみならず、世界を飛び回り活躍するBalming Tigerが今回、最新EPについてや韓国や日本の音楽シーンについて、NEUT Magazineだけに特別な想いを語ってくれた。

新潟で行われたフジロックの後に日本でパフォーマンスをするのは、今回の渋谷パルコ5周年アニバーサリーイベントが初めてのステージだと思いますが、どうでしたか?

渋谷パルコは多くの人にとってアクセスしやすく、私たちがリスペクトしている場所でもあるので、そのような素晴らしい場所で今回パフォーマンスをすることができて、本当に光栄に思っています。ファンの方からもたくさんの愛を感じることができましたし、また近いうちに日本に戻って来たいです。

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10月末にリリースした最新EP《Greatest Hits》のインスピレーションはどこから得て制作されたのでしょうか?

今回のEPは、前作の《January Never Dies》とは全く違うアプローチで制作しました。最初からまとまったEPを作ろうと思って始めたというよりかは、まずは直感的に「いい曲(a great song)」を作っていくことを目指したんです。制作が進むにつれて、いくつかの「名曲(the great song)」になりそうな曲を生みだしたと思いました。それらの曲はまるで、未来に残るBalming Tigerの「ヒット集(Greatest Hits)」のように感じ、今回のEP《Greatest Hits》を完成させることができました。

Balming Tiger (바밍타이거) – ‘Big Butt’ Official MV

Balming Tiger – Cunning City

韓国と日本の音楽シーンを比較して何か違うところはありますか?

昨今の韓国の音楽シーンは、アイドルグループやそのアーティストが歌う楽曲がとても流行っていて、世界的にも「K-POP」と聞くとそれらの音楽を多くの人が連想するのではないでしょうか。厳しいアイドルグループの競争社会で生き抜いていくために、彼らはより高度なパフォーマンスと異次元な完成度を常に追求しているように感じます。

韓国と日本の音楽シーンでの大きな違いは、日本ではアニメやゲームのオープニングで音楽が使われる機会が多いところだと思います。また、J-POPはアイドルグループなどによる楽曲以外にも、より実験的でユニークなスタイルのバンドやミュージシャンが多い印象です。

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最後にメンバー全員から日本のファンに一言お願いします。

Omega Sapien : いつもたくさんの応援ありがとう。愛してます!

Mudd the student : Balming Tigerの世界へようこそ🌎もっとみんなと会える機会を増やせるようにがんばります。大好きです!

sogumm : 日本のファンのみなさんへ。またすぐに会いましょう🤍

bj wnjn : いい思い出がいっぱいある日本、大好き。

San Yawn : またすぐに戻ってくるので、もうちょっと待っててください👍🏼

Leesuho : 自分の好きなことをして、人生を生きよう。

Chanhee Hong : 日本に行くと、いつも刺激を受けます。もっと日本に行きたいです。

Unsinkable : いつも応援してくれてありがとうございます!皆さんのおかげで音楽を作り続けることができています。これからも新しい挑戦をしていくので、一緒に楽しんでいきましょう!

Jan’ Qui : 皆さん風邪に気をつけてね。

Abyss:日本は毎日でも行きたい場所です。今よりもっと行けるように頑張ります。

Henson Hwang : 日本での体験はどれも素晴らしい思い出ばかりです。2025年も、もっと素敵な思い出を作りたいです。

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Balming Tiger

Website / X / Instagram

韓国で2018年に突如現れたオルタナティブKPOPバンド。11名のメンバーで楽曲制作、MV撮影、パフォーマンス、PRなど、全てのプロセスを自分たちで行なっている。デビューシングル「I’m Sick」で注目を集め、2019年にリリースされた「Armadillo」では韓国HipHopアワードにてMusic Video Of The Yearを受賞し着実に韓国国内の音楽シーンに影響を与えたいった。そして2022年にはBTSのリーダーRMを迎えた「Sexy NUKIM」をリリースし、世界中に新たなK-POP現象の風を吹き込んだ。2023年にファーストスタジオアルバム『January Never Dies』を、そして2024年11月にEP『Greatest Hits』をリリースした。

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