#ShoutYourAbortion|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #003

Text: Shiori Kirigaya

Artwork: madoka

2016.10.1

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(Photo by madoka)

皆さん、こんにちは!

ハッシュタグ・アクティビズムを紹介する連載企画の第3回目です。

さて、突然ですが皆さんは“中絶”という言葉を聞いてどんなイメージを受けますか?人工妊娠中絶(以下中絶)といえば、ティーンエージャーが妊娠し「自分にはまだ育てる能力がない」と判断して選択するものだと考える人が多いのではないでしょうか?

意外なことだと思う人も多いかもしれませんが、日本では40歳以上で中絶する人の割合は若い世代より多く、46-49歳では妊娠した人の半数が中絶しているというデータがあります。これは高齢出産には高いリスクがあるからでしょう。

イギリスにも同じような傾向があり、40代以上の半数以上が中絶を選んでいます。それからアメリカで「映画の黄金時代」と呼ばれていた20世紀前半〜中頃の有名女優たちの多くも実は中絶手術を受けていました。

このように、実際には多くの人が中絶を選んできているのです。それぞれの置かれていた状況はさまざまですが、中絶を「個人の選択」として選んでいる人は少なくありません!

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Illustration: madoka

そこで注目したいのがアメリカで広まった、とあるハッシュタグです。#ShoutYourAbortionといい、直訳すれば「あなたの中絶を叫べ」となります。これは負のイメージがつきまといタブーだと考えられている中絶について、自らの経験を語り「汚名返上」するために用いられたハッシュタグなのです!

始めたのは、2人のアメリカ人作家リンディー・ウェストとアミリア・バノー

彼女たちが立ち上がったきっかけは、プランド・ペアレントフッドという避妊のサポートや妊婦のヘルスチェックなどを行なう非営利団体に対して中絶に反対する人たち(主にキリスト教団体)が政府からの助成金を受けられないよう働きかけていたことです。これを受けて「中絶の自由」を訴えるデモもアメリカをはじめ、イギリスでも起きています。

彼女たちの試みに賛同した人たちの#ShoutYourAbortion投稿もSNS上に溢れ、経験談の共有に対しての感謝の気持ちを綴る人もいました。

アメリカでは、州によっては規制があって中絶が権利として認められていない場合があります。ノースダコタ州では2013年に中絶禁止法が成立しました。

保守派とリベラル派の対立以上に宗教・道徳的な観念が絡んだ問題であるため、簡単には状況を変えられないというのが現状です。
そんななかで中絶の経験を公に話すということは、力強いアクティビズムなのです!
中絶に対する意見はさまざまだと思いますが、「自分の人生の選択」として子どもを産まず中絶することを選んでいる人々が多くいます。

皆さんはどう思うでしょうか?

次回の連載をお楽しみに!

via. The New York Times, The Guardian, Broady.
 

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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