「自分の好きな自分でいると、自信が持てる」。イケメンな彼女に聞いた、“モテるファッション”への違和感

Text: Noemi Minami

Photography: Mathias Adam

2018.2.16

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テレビや雑誌でよく目にする、“モテるファッション”という言葉。

女の子に向けたものだと、そのほとんどが「女の子らしさ」を主張するものだと言っても嘘ではないと思う。大量生産がふつうな現代、テレビや雑誌で目にするそれらの“モテるファッション”はお手頃な価格で簡単に買え、似たような格好の人は多くなる。

決して「女の子らしさ」が悪いというわけではないけれど、“モテるファッション”というコンセプトについ疑問を感じてしまう。“モテる”という、異性の気を引くことを動機としたファッションがどうしてここまでマスメディアで押し出されているのか。

今回Be inspired!は“モテるファッション”に違和感を抱き、ある意味「女の子らしいモテるファッション」とは正反対の男の子のようなファッションを楽しむファッションモデルNanamiに、日本社会のこの傾向について意見を聞いた。

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ー簡単に自己紹介をお願いします。

フリーランスでモデルをしているNanamiです。普段は学生で、ファッションを勉強しています。将来は世界を羽ばたくバイヤーになりたいです。

ーNanamiちゃんは“男の子っぽい”格好なときが多いですよね。いつからそういう格好が好きになったんですか?

ここまでメンズライクなファッションが好きになった大きなきっかけは、半年前に初めてショートヘアにしたことだと思います。もともと高校時代はアメリカンキッズのようなファッションをしていて、ロックなファッションが好きになりました。ショートヘアにするまではずっとボブだったので、当時はメンズライクというイメージはなかったのですが、ショートにしてから自然と今自分のやりたいスタイルが見えてきました。

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ーファッション面では誰にインスピレーションを受けていますか?

誰というのはないのですが、80’s 90’sのファッションにかなりインスピレーションを受けています。映画を見始めてからドラマも好きになって、ファッションだけでなくヘアメイクや音楽までも当時の雰囲気を取り入れています。

そのなかでも特に『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダの初期のマスキュリン・ファッション(男らしいファッション)が私のツボを押さえています。あと、ウィノナ・ライダー、マドンナ、『フレンズ』のモニカのファッションが好きです。メンズのファッションもしっかりもチェックして参考にしています。

ー服って「男・女」と二極的なことが多いですよね。(たとえばズボン/スカートとか)その壁はなくなるべきだと思いますか?

なくなるべきだと思います。そのせいで自分の好きなようにファッションを楽しめない人も世の中にはいると思います。最近、日本でも徐々にLGBTQなどに関しての理解が深まってきている傾向にあるので、これからはなくなっていく方向に進むことを期待しています。

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ー男の子っぽい格好を始めてから女の子のファンが多かったり、レズビアンだと思われることが多くなったと言っていましたが、それについてはどう考えていますか?

高校時代から圧倒的に女の子のファンが多いのですが、レズビアンだと思われ始めた当初は本当にびっくりしました!もちろん嫌悪感ではなく、ただただびっくりでした(笑)でも日本で今は私のスタイルからそう思われることは理解できますし、言われたらやっぱりそう見えるんだなと納得しますね。

ー世の中の“モテるファッション”というコンセプトについてはどう思いますか?

非常にもったいないと思いますね。私は今まで自分の好きな服を着てきましたし、これからも着ていきます。高校時代はロングが多いなか私だけ眉上ボブで(しかも校則の為すっぴんで)男子に毎日毎日いじられていました(笑)

きっと自分のやりたいスタイルがない人が多いから今のように同じようなファッションをする人が増えているんだと思います。なりたい自分になれれば、ファッションも人生ももっと楽しめると思います。

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ーどうして多くの人はマスメディアが作り出すトレンドをフォローするんでしょうか?

自分のやりたいスタイルがない人は勧められたものに対して簡単に好意を持つ印象があります。近年、SNSが盛んなのもあり情報があふれすぎています。私たちが情報を求めているようで、実は私たちは興味がありそうな情報や関連性のある情報を与えられていて、広くは見れていないのが現状です。この原理を利用してトレンドが生み出されていることがほとんどだと思います。

ー自分の本当に好きな服を着ることがなんで大事なんだと思いますか?

自分の好きな自分でいると、自信が持てると思います。ファッションはまさに自己表現の一つだと思います。誰かのために服を着るのは私にとっては信じらないことです!(笑)たとえ誰かに認められなくてもせめて自分がなりたい自分でいたいです。

ー将来はどんな女性になりたいですか?

芯のある強い女性になりたいです。強い人は優しい人です。そして常に自分のやりたいことをして人生を楽しんで、同性に憧れられるようなかっこいい女性になりたいです。

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みんながみんな、ファッションを通して自己表現をしなければならないというわけではないけれど、もし「他人にどう見られるか」を基準にして毎朝服を手にとっているのであれば、Nanamiの言葉から参考にできることがあるはず。

日本社会で生きていると、人の目を気にしがちになってしまう。それでも他人の目を気にぜず、着たい服を着ることは、なりたい自分への第一歩になるのかもしれない。

Nanami

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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