“時間が早く過ぎる人”は「リア充」ではないワケ

2016.5.23

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月曜の朝起きて、会社に出社し、気付くともう外も真っ暗で退社の時間。

あっという間に1日が過ぎ、気付くと金曜の夜。

「今週も1週間早かったな~」

そう思ったあなたは、最近の生活を振り返ってみたほうがいいかもしれない。

なぜ大人は時間が経つのを早く感じるのか?

子供の頃は1年がとてつもなく長く感じたのに、大人になったら1年がびっくりするほど早く感じる。そんな経験はないだろうか?それは、同じ時間でも多くの出来事が起こったときの方が、出来事が少なかったときよりも、時間を長く感じるためだ。

実際にこの動画を見てほしい。

※動画が見られない方はこちら

どちらのドリブルの方が長く感じただろうか?恐らく後半のドリブルのほうが長く感じた人が多いだろう。その理由は、後半の映像の方がドリブルの回数が多いからだ。このように、人が速度の速いものほど時間を長く、速度の遅いものほど時間を短く感じる感覚を「充実時程錯覚」と呼ぶ。全く同じ時間でもその間に経験する出来事が多ければ多いほど、その時間が長く感じるということは、科学的に証明されている事実なのである。

何歳になっても大切な“初体験”

私たちは、大人になると時間に追われることが多くなる。それは、大人になると仕事で成果・結果を出すことが求められ、アウトプットを続けることが多くなるからだ。よってインプットの機会も少なくなってしまいがちになる。逆に子どもの頃は、経験する多くの出来事が新鮮に映り、様々なことを吸収することができる。こうした子供のときの記憶は、大人になっても長い時間に感じられることが多い。
時間を長く感じるためのカギ。それは、何歳になっても“新しい経験”をすることが重要なのだ。

脳科者者の茂木健一郎氏によると、「発見が多いと、時間が経つのが遅く感じる」そうだ。また今まで行ったことのない場所に行ったり、初めて会う人と話してみたりするのも、時間を長く感じるのに効果的だそう。いつもと視点を変えて、自転車で走っている道を歩いてみるのもいいかもしれない。

1週間があっという間に過ぎることに対して、悪い印象を持つ人は少ない。むしろ“毎日充実しているんだな”と、良い印象を持つ人が多いのではないだろうか。しかし、「時間の流れが早い」と感じることは、最近「新しいことに挑戦していない」というサイン。自分にとって本当に充実した時間を過ごすため、「1週間長かった!」と思えるような時間の使い方を、ぜひ考えてみてほしい。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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