モデルと看護師をしている西本功貴が語る、医療現場の現状、そしてメッセージ

Text: 西本功貴
Photography: TATEYAMA DAIKI

2020.4.9

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はじめまして、モデルと看護師をしている西本功貴です。

皆さんの貴重なお時間を少し頂き、読んで頂きたいです。

ご存知のとおり、今世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大し僕たちが住んでいる日本も毎日状況が変わっています。

連日この情報を見て聴いて疲れている人はたくさんいらっしゃると思います。

ただ東京都医師会の言う通りこれから、6週間みんなで頑張る必要があります。

根拠があっての6週間ですが、それよりもっと長い長期間になる可能性もあります。

僕が今いる医療現場、、現に日本の医療崩壊は始まっています。

政府は病床数を増やしたり医療機器を増やしていると公言されていますが、それらを増やしても国家資格である僕たちナースやドクター等の医療従事者が増えることはここ一年間ではほぼないです。

僕たち医療従事者も全力で頑張っていますが、どうしても診ることができない方、他院に転送するなどの対応を取られている施設もあります。

そして、ほんとうはしたくない「命の選別」をしなければいけない状況下に今ある医療機関が全国にたくさんあると周りの仲間から聞きます。

納得のいく検査をしてもらえない、入院させてくれないなどの声もたくさん聞かれます。

しかし、新型コロナウイルス以外の患者さんもたくさん病院には来られます。

定期的に薬や治療を必要とされる方、多いと毎日病院に通われる方もいらっしゃいます。

交通事故等の方も運び来られることもあります。

病棟にすでに入院されている患者様もいらっしゃいます。

その方々を感染から守るために止むを得ず、外来診療や新規入院を停止している病院もあります。

いま、医療の需要と供給のバランスが崩れつつあります。

僕達医療従事者も人間なので心も体も病みます。

でも、みんな命を繋ぎたいから各々が行くべき所に向かって働いてます。

あたり前だと思われるかもしれませんが、医療機関で感染者が出ないようにいつも以上に注意を払って業務を行っています。

しかし、自分や患者さんを守るためのマスクやゴーグル等の物資が枯渇しています。

だからお願いです、これ以上新しい感染者を出さない為に感染のリスクが少しでもある行動は避けてください。

スーパーやドラックストアなど必要な外出される際もピーク時を避けてください。

必要な外出も人が密集したり、買い物かごや品物など同じものを触ったりするとそこで感染が拡大します。

必要な人に必要なケアが行き届くように。

これ以上感染者が増えると医療従事者も疲弊して皆さんに提供するケアの質が落ちてしまいます。

仕事がなくなっている方もこれからの未来が不安な方も多くいらっしゃると思います、僕もその一人で現にモデルの仕事もなくなっています。

ただこれから先やりたい仕事がたくさんあります、会いたい人もたくさんいます。

地元熊本にも帰って家族に会いたいです。

今この発信をすることで、自分自身にも様々なリスクが生じる可能性がありますがそれは承知の上です。

看護師としてモデルとしてとかではなく一人の人間として自分のリスクを考えるより、把握している状況を伝えない選択は僕にはありませんでした。

先輩のドクターの言葉を借ります。

「誰が感染者かわからないこの状況、自分は大丈夫なんて保証はありません。リアルではないかもしれませんが自分の行動で帰らぬ人となるのは、自分自身あるいは家族、友人、友人の家族かもしれません」

明日からではなく今日から自分の行動を考えましょう。

すぐには状況が変わることはありませんが、一人一人の判断でこれからの未来が大きく変わります。

会えない人が多いけどみんなで踏ん張りましょう。

何か不安あれば連絡ください、可能な限り対応します。

僕の持っている知識で皆さんの生活に役立つことはSNS等で発信していきます。

是非お役立てください。

この文章を読んで頂き一人でも考えや行動が変わって、感染拡大の歯止めになればと思います。

西本功貴

西本功貴

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