フェアトレード、ダイレクトトレード、ベジタリアン、ビーガン、ゼロウェイスト、昆虫食、未来食…。東京の街に日々増えていく、お腹をただ満たすだけではない「思想の詰まった飲食店」。
「海外からビーガンの友達が日本に来ていて、ビーガンメニューのあるレストランを知りたい」、「サードウェーブの先を行くコーヒーが飲みたい」、「フードロスがないレストランに行きたい」、「友達や恋人と健康にいい食事をしたい」などなど。そんなニーズに答える連載です。
「食べることはお腹を満たすだけじゃない。思想も一緒にいただきます」。その名も『TOKYO GOOD FOOD』。フーディーなBe inspired!編集部が東京で出会える、社会に、環境に、健康に、あなたに、兎に角「GOODなFOOD」をウィークリーでお届けします!
それでは第5回目の『TOKYO GOOD FOOD』いってみましょう!
WHERE IN TOKYO
第5回目は、今話題の野菜や果物を熱を加えずゆっくり搾汁するコールドプレスジュースのお店。2015年に麹町にオープンした「EJ JUICE & SOUP麹町店」を紹介します。
静岡県の沼津のみかん農家に生まれたEJ JUICE & SOUP代表の岩崎 亘さんにオススメの一品や、お店のコンセプト、そして“GOODなポイント”などを伺いました。
※麹町店は9月からサラダをメインとした店にリニューアルします。それ以降もコールドプレスジュースは販売します。
WHAT’S GOOD
ーお店の一番のオススメの品と、理由はなんですか?
もちろんコールドプレスジュース!
販売しているコールドプレスジュースの中で、一番のオススメを1つあげるなら、小松菜、パセリ、にんじん、旬の柑橘、りんご、レモン、玄米で作られた「DAILY NUTRITION 1/2」。食材の栄養素を効率よく摂取できるコールドプレスジュースの中でも、これは「1日に必要な不足しがちな栄養素の約半分が摂れる」のが魅力です。
CONCEPT & PHILOSOPHY
ーお店のコンセプトや信念や、オープンの経緯を教えてもらえますか?
僕は専業のみかん農家の長男に生まれました。いつしか「家を継ぐのではなく、農業全体の様々な課題を解決する仕事をしたい。その上で結果として家業にも貢献したい」と考えるようになりました。たくさんある農業の課題の中で、まず私が最初に着目したのが「規格外農産物」。味は変わらず美味しいのに見た目が良くない、決められた規格に合っていないというだけで二束三文の価格になってしまったり、捨てられてしまったりしているのが現状です。
僕たちは、規格外農産物をきちんと味やこだわりを評価して生産者から適正な価格で買い、対して消費者には高付加価値の食を比較的リーズナブルに提供するという双方ハッピーなかたちにしたいと考えました。そこで、水や糖分等の添加を一切せず、野菜や果物を熱を加えずゆっくり搾汁することで食材の栄養素を効率よく摂取できる「コールドプレスジュース」の店を立ち上げました。
コールドプレスジュースは素材の味がそのまま美味しさになるので、味や品質にこだわりを持ち、向上への努力を惜しまない生産者から、新鮮な農産物を直送しています。
CHANGE SOCIETY
ーEJ JUICE & SOUP麹町店を通してどのように人々の意識を変えたいですか?また、社会や地球に貢献していますか?
健康を気遣いたいと思っていてもなかなかアクションできない忙しい現代人に、手軽に・美味しく・心地よく健康的なライフスタイルを実現してほしい。そのための良きパートナーとなりたいです。
また、規格外農産物や、青みかんなどの通常は食用にしない農産物なども価値化することで生産者に貢献するとともに、少しでも世界的な問題であるフードロスの改善にも貢献できれば幸いです。
規格外農産物をきちんと味やこだわりを評価して生産者から適正な価格で買い、対して消費者には高付加価値の食を比較的リーズナブルに提供するという双方ハッピーなかたちにしたいと考えました。
そう岩崎さんが言うように、今まで利益にならないほど格安で売られていた規格外の野菜や果物を、生産者も消費者もハッピーなヘルシージュースへと変身させたEJ JUICE & SOUP。
捨てられてしまう農作物を救うことができ、しかも東京の忙しい生活で、つい不足しがちな栄養素を簡単に補給できるコールドプレスジュースを提供するEJ JUICE & SOUP。次の休みの日や、近くに行った際に行ってみてはどうだろうか。
来週の『TOKYO GOOD FOOD』もお楽しみに!
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。