本屋に並ぶウエディングマガジンを見ると、目にはいるのは綺麗な女性と男性が笑顔で結婚式を挙げている写真。幸せそうで、結婚を考えている人の夢は膨らむばかりかもしれない。でも、何かが足りない。何かを忘れていない?
それは、愛するカップルは必ずしも女性と男性だけではない、ということ。
世界初のレズビアン・ウエディングマガジン
これまでマスメディアに取り上げられることのなかった、レズビアンカップルのウエディングを特集する世界初のレズビアン・ウエディングマガジン、『Dancing With Her』。創刊者であるTara(タラ)と Arlia(アーリア)はウエディングマガジンやブライダル業界が異性愛者だけをターゲットにしていることに長年違和感を覚えていた。そこで、恋する女性たちを応援するために立ち上げたのが、同雑誌。世界中のレズビアンカップルのウエディング写真や彼女たちのストーリーをオンラインで発信し、紙版もウェブサイトで販売中。鮮やかな写真たちと、幸せなカップルの言葉に読者の心は温まるだろう。
2年半一緒にいるわ。ありがとうティンダー(欧米で大人気の出会い系アプリ)!一週間ぐらいメッセージのやりとりをして、ある雨の日曜日に会ったの。それ以来もう離れられないの
私たち去年、メキシコに駆け落ちしたの(当たり前であるべきだけど、同性婚が認められている場所)。結婚式には友達だけを招いたわ。とてもシンプルで、みんなが理解してくれて、ロマンチックとは言えないかもしれないけど、完璧だったの
一緒にいて4年半目になる。これまでの時間は魔法みたい。私たちはお互いを理解しあっているし、ドキドキさせる方法も知っている。親友同士で、もしできるなら一秒たりとも離れたくない
新しい家族になるのはとってもいい気分だった。私たちは結婚をする必要はなかったと思う。でも付き合うって二人だけの問題じゃない。だから、私たちがずっと一緒にいると誓う場で大切な人々に立ち会ってもらえて本当に嬉しかった
愛し合うことに性別は関係ない
日本では同性婚は認められておらず、東京都渋谷区、世田谷区、兵庫県宝塚市、三重県伊賀市、沖縄県那覇市が「パートナーシップ」に関する要綱を発表している。
このパートナシップでは異性婚と同等に扱われず、法的力はない。もし同性のカップルが子どもを持ちたかったら親権の問題が発生したり、夫や妻がいる場合に税金が軽減される配偶者控除が適用されなかったり、パートナーが亡くなった際に財産の相続が制限されたりする。(参照元:NHK News Web)
同じ愛し合うカップルなのに、異性間と同性間で、国から受けられるサポートが全く違うというのは、おかしい。Dancing With Herに登場する幸せそうな女性たちを見て、どうして彼女たちの愛が認められるべきではないと言えようか?愛し合うことに、性別は関係ない。
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。