私たちが毎日使う歯ブラシが、実は環境問題を引き起こしているのを知っているだろうか?
日本では、歯ブラシの年間使用量が約6億6500万本にも及ぶ。掃除用にリユースする人もいるかもしれないが、ほとんどの歯ブラシはリサイクルができない。これだけ多くのゴミになってしまう歯ブラシ、ぜひエコなものを選びたい。
あなたは、買い物をするときにどんな基準で商品を選んでいるだろうか?もしあなたの気に入っている商品を販売する企業が、不正を働いたり環境に悪影響を及ぼす事業に資金提供したりしていたらどうするだろう。
企業や商品作りにおける考え方に賛同できない場合、その企業やブランドの商品を「ボイコット(不買運動)」するという方法がある。これは買い物が「投票」に例えられるように、消費者の力で信頼や賛同のできない企業の商品にお金を出すのをやめ(票を入れるのをやめ)、企業の経営を成り立たなくさせ社会をより良くする(より良い企業に投票する)というもの。
そこであなたがボイコットしたいとき、またはボイコットとは関係なく単純に人や環境に良い商品が欲しいときに、参考となる商品カタログをBe inspired! が作成することを決意。その名も「GOOD GOODS CATALOG(グッド グッズ カタログ)」。今回紹介したいプロダクトは、北欧スウェーデン生まれのエコ歯ブラシと、天然原料をベースに作られた歯磨き粉だ。
「歯ブラシ」と「環境問題」の意外な関係
まず最初に紹介したいのが、北欧スウェーデン生まれのエコ歯ブラシ「Humble brush」。エコに対してたくさんのこだわりが詰まった素敵な歯ブラシだ。
ボディには、自然に還る竹材を使用しており、インテリアにも馴染む美しいデザインが嬉しい。竹は抗菌作用があり、栽培中に化学肥料や農薬を使う必要もなく、製造過程の面でも環境に優しい。また、耐久性や抗菌性にも優れているので、変色や腐食の心配がなく、キレイ好きも安心。竹害が叫ばれている日本もこういった商品に見習ったエコな歯ブラシが、もっと作られてほしいと思うばかり。
毛には、機能性を考慮しつつ、自然に還る素材の「ナイロン6」を使用。この「ナイロン6」は、時間とともに分解され、通常の排水溝を通して処理できる「生分解性」を持っている。
そして歯ブラシを包むパッケージも、リサイクル可能な100%植物性素材で作られているというこだわりよう。きちんとした歯科医の指導・監修のもと製造されていて、スウェーデンにあるほとんどの歯医者で使われているほどに人気の歯ブラシだ。
販売価格は630円(税抜)で、さらに歯ブラシが1本売れるごとに、製造コストと同額の金額 or 歯ブラシ一本を、パートナーであるNGO団体「Humble Smile Foundation」に寄付している。ここは、適切な歯科医療を受けられない人々に、医療や教育も提供している。
実は多い、「不健康な原料」からできている“ナチュラル”な歯磨き粉。
歯ブラシに続いて紹介したいのが、天然原料をベースに作られた歯磨き粉「Davids」。
あるとき、創設者であるEric David Bussは、使用していた「天然」と書いてある歯磨き粉の原料を調べてみたところ、そのほとんどが不健康な原料であることがわかった。「天然」という言葉にダマされていることに気づいたことから、“きちんと”健康に良いホワイトニング歯磨き粉を作った。
ミント農家から届くフレッシュなミントオイルを組み合わせたオリジナルフレーバーで、もちろん健康に良くないと言われている「フッ化物」「硫酸塩系発泡剤」「人工甘味料」「着色料」「保存料」すべてフリー。
フレーバーを損なわない金属製チューブで、パッケージもFSC認証を取得したリサイクル可能なものを使用している。さらに、100%風力エネルギーで作られたカートンを使用し、動物実験もしていない、“クリーンエネルギー”や“アニマルライツ”にも配慮されたスペシャルな歯磨き粉なのだ。
地球、動物、人、みんなが健康な虫歯の防ぎ方。
以前配信したストローの記事でも取り上げたが、こういったプラスチックが海に捨てられることで、動物たちが被害を受けてしまうこともある。そこからプラスチックが分解されて「マイクロプラスチック」となり、魚が食べ、その魚を人間が食べる。巡り巡って人々がプラスチックを食べてしまっている現状もあるのだ。
こんな歯磨きセットを使えば、アナタが歯磨きをすることで環境を守り、地球の裏側にいる子どもたちの歯の健康をも守ることにも繋がる。
歯磨きは毎日のこと。地球、動物、人、みんなが健康でいられるために社会にいい歯磨きをしてみてはどうだろうか?
取扱店:It’s so easy(イッツソーイージー)
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。