オーガニックコスメに、オーガニックシャンプー…。“オーガニック”と頭についた生活用品が健康や環境保全の理由から日本でも市場に増えてきている。
そして、今注目を国内外で浴びているのが「オーガニックな生理用品」なのだとか。
あなたは、買い物する時どんな基準で商品を選んでいるだろうか。もしあなたの気に入っている商品を販売する企業が、不正を働いたり環境に悪影響を及ぼす事業に資金提供したりしていたらどうするだろう。
企業や商品作りにおける考え方に賛同できない場合、その企業やブランドの商品を「ボイコット(不買運動)」するという方法がある。これは買い物が「投票」に例えられるように、消費者の力で信頼や賛同のできない企業の商品にお金を出すのをやめ(票を入れるのをやめ)、企業の経営を成り立たなくさせ社会をより良くする(より良い企業に投票する)というもの。
そこであなたがボイコットしたいとき、またはボイコットとは関係なく単純に人や環境に良い商品が欲しいときに、参考となる商品カタログをBe inspired!が作成することを決意。その名も「GOOD GOODS CATALOG(グッド グッズ カタログ)」。
売り上げの一部は、環境活動支援や、低所得層の学校や刑務所へ。
今回紹介するのは、ニュージーランド発の革命的な生理用品「Oi ORGANIC INITIATIVE」だ。同ブランドの生理用品には、トレーザビリティーや環境に配慮した、世界的なオーガニック認証であるGOTS(Global organic fabric standard)とBioGroの認定を得たオーガニックコットンや、植物染料を使用し、安心安全な生理用品として婦人科医や助産師にも推奨している。
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また、包装紙には、とうもろこしを原料とした生分解性のあるバイオプラスチックを使用している。このバイオプラスチックは、気温が高い夏場では90〜180日で分解され、そのまま堆肥に使用できる。
素材にこだわりつつ、パッドの価格は 10枚入り6.49ドル(約730円)、タンポンは16本入り5,99ドル(約670円)と比較的手に取りやすい価格だ。オーガニックコットン製品は高価なものが多い中、より多くの女性に使って欲しいとの思いから、誰でも底取りやすい価格という点にも配慮されている。売り上げの一部は、環境活動支援や、ニュージーランドの社会的に恵まれない女性の生活を変えるための「RAWインキュベータープログラム」と協力し、低所得層の学校や刑務所に入所している女性への支援にあてられている。
もう「カラダにも環境にも悪い生理用品」はやめよう。
実はほとんどのタンポンや生理用シートは、原油からできたプラスチックを始め、ポリエチレン、界面活性剤、レーヨンやビスコースなどの合成物から製造される。また、製品に使われている香料、染料といったものも化学物質だ。女性のデリケートゾーンは、カラダの他の箇所に比べ、皮膚への吸収率が高いと話す研究者もいる。また、子宮内膜症の発症にこれらの化学物質が関連している可能性を指摘している研究結果も出ており、まだ直接的な関与は研究段階だが、女性の体調不良もこういったものがなんらかの要因によるものではないかとも考えられている。
子宮も地球もキレイに。
日本でも「sisiFILLE」のようなオーガニックコットンナプキンブランドも出てきている。また、こちらは上級者向けだが、布ナプキンや月経血コントロールを実践すれば、ゴミも削減され、より環境に優しい選択になる。
事実、筆者は紙ナプキンからオーガニックコットンの布ナプキンに変え、生理痛がなくなった。また、満月にきちんとくるようになったり、日にちも短くなったりなど、カラダへの負担が減った。
つい見落としがちな生理用品も、カラダや環境に与える影響が大きいからこそ安全なものを選んでみてはどうだろうか。
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。