「ピーマン嫌いの子どものために」。廃棄の野菜とお米から作られた“おやさいクレヨン”|GOOD GOODS CATALOG #013

Text: SAORI

Photography: ©おやさいクレヨン

2017.10.25

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土も、虫も、クレヨンも。子どもはなんでも口に入れたがる。そんな親の困りごとを解決してくれる画期的なクレヨンを今回紹介する。

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あなたは、買い物する時どんな基準で商品を選んでいるだろうか。もしあなたの気に入っている商品を販売する企業が、不正を働いたり環境に悪影響を及ぼす事業に資金提供したりしていたらどうするだろう。

企業や商品作りにおける考え方に賛同できない場合、その企業やブランドの商品を「ボイコット(不買運動)」するという方法がある。これは買い物が「投票」に例えられるように、消費者の力で信頼や賛同のできない企業の商品にお金を出すのをやめ(票を入れるのをやめ)、企業の経営を成り立たなくさせ社会をより良くする(より良い企業に投票する)というもの。

そこであなたがボイコットしたいとき、またはボイコットとは関係なく単純に人や環境に良い商品が欲しいときに、参考となる商品カタログをBe inspired!が作成することを決意。その名も「GOOD GOODS CATALOG(グッド グッズ カタログ)」。

今どき、説教じゃなくてクレヨンが「子どもの野菜嫌い」を解決してくれる。

今回紹介する画期的なクレヨンとは「おやさいクレヨン」。これをデザインしたのは、青森にあるmizuiro株式会社。開発した木村 尚子社長は、創業当時11歳の野菜嫌いの娘を持つシングルマザーだった。娘の野菜嫌いをどうにかしたいとのことから、お絵かき好きの娘のために「おやさいクレヨン」を開発。

「おやさいクレヨン」は、国産のお米と地元青森の野菜からできており、万が一子どもが口にしても安心な原料でできている。ここで使用される野菜は、規格外野菜や出荷時に出た廃棄野菜をできる限り使用し、環境にも配慮されている。また、主成分のワックスには、米ぬかを生成される際に排出される「ライスワックス(=米油)」を使用。農家も子どもも親も喜ぶ、愛情たっぷりのクレヨンなのだ。

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東一文具工業所 HPより

このクレヨンが作られているのは、60年の歴史を持つ名古屋の小さなクレヨン工場「東一文具工業所」。自動化された機械では製造が難しい素材のため、半手動生成機を使い、さらに職人の手によって、一つひとつていねいに作られている。

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東一文具工業所 HPより

「緑色」や「黄色」ではなく、「ピーマン色」や「とうもろこし色」。

クレヨンの色は全部で10色。「緑色」や「黄色」ではなく、「ピーマン色」や「とうもろこし色」など、それぞれに野菜の名前がついていて、野菜嫌いの子供が少しでも野菜に愛着が持てるように工夫されている。

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人気の野菜の色を集めてセットにした「standard」が定番のセットだ。価格は2,000円(税抜)と安くはないが、誕生日祝いなどでプレゼントするには最適なアイテムだ。今までで10万箱が販売されるほど人気を博しており、環境省平成27年度 循環型社会形成促進功労者賞やふるさと名品オブサイヤー賞も受賞。また、「ぬりえちよがみ」や「おやさいねんど」といったクレヨン以外の商品も販売している。

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廃棄野菜の新しい可能性

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昨今ではフードロスの問題が注目され、廃棄野菜を販売するところや、その野菜を使った料理を至るところで目にするようになってきた。しかし、このようなクレヨンや折り紙といったプロダクトに落とし込まれているものは珍しい。発想を変えれば、どんな形にも生まれ変わらせることができるということを、私たちに教えてくれている。

※動画が見られない方はこちら

おやさいクレヨン

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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