73種類の動物たちの求愛行動を収集し、分類してまとめた図鑑が存在する。
その図鑑とは、「ゴムじゃないコンドーム」で有名なサガミオリジナルのグローバルキャンペーン『ACT OF LOVE ~愛は、行動するもの。〜』で作成されたものだった。6年もの月日をかけ、バイリンガルで編纂され、2016年1月にWEBデジタル版、冊子版として、全世界に向けて公開された。
80年間、人と人との間に生まれる「愛」について、誰よりも真摯に考えてきたコンドームメーカー「相模ゴム工業」だからこそ成し得たマスターピース。前代未聞のこの図鑑は、写真家や専門家だけでなく、NHKや英BBCも協力したというから驚きだ。
本能のままに求愛表現をする動物たちの姿が詰まったこの一冊から、人間は「愛やセックス」について学ぶことが多くあるのではないだろうか。今回は、Be inspired!が図鑑の中から厳選した3種類の動物を紹介したい。
①「男が妊娠するんです」by タツノオトシゴ
タツノオトシゴは、メスの体内で受精をするのではなく、オスの体内で受精を果たす。求愛行動も必然、オスがその能力をアピールすることから始まる。体をくねらせて、卵を受け取る“袋”である育児嚢(いくじのう)に海水を入れて膨らます。オスは、卵を産みつけてもらう袋の存在を示すために体をゆするのだ。アピールを受け入れたメスは、オスと尾を絡み合わせて、旋回をしたり、這うように泳いだり、踊り続ける。そのダンスの間に、次第に体の色が薄い婚姻色に染まると、産卵体制へ。繋いでいた尾を離して、メスが育児嚢(いくじのう)へと卵を産みつける。数週間ではち切れんばかりのお腹に膨れ上がるオス。その妊娠中にも、彼らはデートを繰り返すという。孵化した50尾程度のタツノオトシゴの仔魚は、孵化後もしばらくは育児嚢(いくじのう)の中で過ごす。海藻などに尾で体を固定し、体を震わせて稚魚となった子どもたちを“出産”するオス。5カ月間の繁殖期間中、オスの袋が空くとすぐにメスはまた卵を産みつける
(引用元: ACT OF LOVE)
②「妻ひとり。夫たくさん」by タマシギ
目の周りに勾玉(まがたま)のような形をした縁取りがあるのが特徴的なタマシギ。オスとメスの見た目が異なる“性的二型”で、メスはオスよりも体が大きく、羽の色も鮮やか。そう、インドクジャク等の他の性的二型の鳥と違って、メスの方が圧倒的に美しい。それはタマシギが、メスからオスにアピールをし、1羽のメスが複数のオスとつがう“一妻多夫”の特性を持っているからだ。求愛の時期は春から秋にかけてと長い。メスは湿地帯や田畑で「コォー、コォー」という鳴き声を発して、オスを呼ぶ。オスを見つけると、両翼をめいっぱい伸ばし、翼下面の白をオスに誇示し、しばらく静止してから畳み、また身体の向きを少しずつ変えては同じことを繰り返す。その場で足踏みやジャンプをすることもあるという。無事つがいになり、営巣して卵を産むと、メスは抱卵や子育てのすべてをオスに任せて、次のオスのもとへ行ってしまう。オスはというと、ヒナを孵(ふ)し、ある程度大きくなるまで、連れ歩いて面倒を見る。ひどい妻だと憤慨する男性もいるだろうが、このような一妻多夫はメスが子育てから解放され次々と営巣し卵を産んだ方がよいような、厳しい環境と餌条件から進化したものといわれている。
(引用元: ACT OF LOVE)
③「若い男には目がありません」by 熟女ライオン
ライオンは、リーダーオス1頭と10頭前後のメスと未成熟なオス1、2頭からなる“プライド”と呼ばれる群れを形成する。未成熟なオスは通常2歳半-3歳くらいで追い出され、同性同士でプライドを形成。追い出されたオスは別のプライドを乗っ取るか、リーダー不在のところに受け入れてもらうしかない。それは何故かというと、狩りはすべてメスが行い、オスはそのエサをもらって生きているからだ。狩りをしないオスの役割は、外敵を防ぎ、メスたちに子どもを産ませること。ライオンはネコ科の中でも非常に性欲が強いといわれている。一年中いつでもメスが発情する度に、オスはすべてのメスを満足させなければならないのだ。メスは発情するとオスの顔の前にお尻を近づけ尾で頬を撫でて誘う。オスはメスの上に乗り首筋を甘噛みしながら行為に至る。1回の交尾は20秒ほどだが、発情期には15分に1回メスからの誘いがかかり、それが4日-1週間ほど続く。多いものだと、55時間で157回の連続交尾が観察されている。ろくに食事もとらず続く繁殖行動は過酷で、その間に若いオスに乗っ取られることも少なくない。複数のオスがいるプライドではたてがみが黒くふさふさした若く健康なオスに、メスたちは交尾をせがむ。狩りもできず精力も吸い取られた老オスは、プライドを去り、静かに死を迎えるのだ。
(引用元: ACT OF LOVE)
「あなたの求愛」を綴った一冊を作ろう。
「MAKE LOVE(メイクラヴ)」という言葉が意味する「愛のあるセックス」。あなたの求愛を表現するZINEを、思い切って作ってみませんか?その名も『MAKE LOVE ZINE』。“ZINE(ジン、ザイン)”とは、自費出版で自費制作の小冊子のこと。
Be inspired!の兄弟メディア、カウンター&サブカルチャー専門誌 HEAPS Magazine からスピンアウトしたZINEコミュニティ「HEAPS ZINE CLUB」が、今週の土曜日に渋谷ヒカリエ8階の Creative Lounge MOVで行われる。仕事と働き方の見本市 『mov市 Neighborland 2017』 in 渋谷ヒカリエ8階で、HEAPSは「11分間で作るLOVE ZINE 」ワークショップを開催することが決まりました!
さて、なぜ制作時間が11分間?それは、服を脱いだり着たり、余分な会話をそぎ落としてしまえば、セックスとはたった11分間の行為ともいわれるからです。今回はその11分間で、「愛と、そして求愛を表現する」ためにZINEを制作してみよう、ということです。また、今回のワークショップは、だれよりも真摯に愛を見つめ続けてきた企業、サガミオリジナルを製造する相模ゴム工業さんが、愛のあるセーフセックスのための必需品「コンドーム」を特別に提供してくれました。
「愛の誓いの日」とされるバレンタインデーを控えるこの時期。普段はなかなかパートナーに、口に出して伝えられないストレートな「求愛の気持ち」を込めて一冊のZINEに綴ってみませんか?渋谷ヒカリエ8階で開催されるMOV市にきて、HEAPSメンバーと一緒に、「愛と求愛とコンドーム」を詰め込んだ『MAKE LOVE ZINE』を作って、大切な人に贈ろう!
詳しくはこちら。
仕事と働き方の見本市『MOV市』
渋谷 Hikarie 8階のメンバー制ワークラウンジCreative Lounge MOVが主催する、仕事と働き方の見本市。ポップアップショップ、診断テスト、フォトスタジオやスタイリングレッスン、ワークショップやライブパフォーマンスなどなど。職種も年齢も国籍も様々なMOV member(=Neighbor)のひとりひとりが、自分自身のスキルやナレッジをユニークな体験型ブースに並べていきます。エントランスはフリー!普段はクローズドなラウンジも、この日ばかりはフルオープンにして、みなさまをお待ちしています。どんな場所なのか、どんな人がいるのか、おもちゃ箱をひっくりかえしたようにカラフルで騒々しい会場で、多様な働き方・生き方をぜひ体感してください。
【MAKE LOVE ZINE ワークショップ&MOV市概要】
日時:1月28日(土)
時間:13:00〜19:00(※ワークショップセッション時間は下記にて記載)
場所:渋谷ヒカリエ8F Creative Lounge MOV
OPEN LOUNGE内 コーヒーカウンター
住所:東京都渋谷区渋谷2−21−1 渋谷ヒカリエ8F
ウェブサイト:http://mov-ichi.com/#about
▼ワークショップセッション時間
1回目13:00~/2回目14:10~/3回目15:20~
4回目16:30~/5回目17:40~
※1セッション先着6名様まで!
※セッション時間のご予約もできますので、当日ブーススタッフにお申し付けください。
▼料金
ワークショップ参加費 1回 ¥500 [LOVE ZINE制作キット代込み]
LOVE ZINE制作キットのみの販売もいたします。(1個 ¥500)
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。