写真家 濵本奏が「0.5」をテーマに撮影した作品を本記事で特別公開!ジャンルを問わず130名以上のアーティストが参加するExhibition & Popupstore「0.5」が8月21日より開催

Text & Photography provided: 0.5

2020.8.14

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この記事は、ジャンルを問わず130名以上のアーティストが参加するExhibition & Popupstore「0.5」とのコラボレーション記事です。

ジャンルを問わず様々なアーティスト/クリエイターたちのオープンコミュニティを目指す「0.5」が主催するExhibition & Popupstore「0.5」が8月21日から8月31日まで開催。

昨年の12月に開催されたイベントにて集まったアーティスト/キュレーター/編集者などによって再始動した「0.5」が、およそ130名ものアーティスト/クリエイターのイラスト・写真・洋服・音楽・ZINE etc.を集めた展示を神泉のセレクトショップ「R for D 」にて開催する。
第二弾となった今回は作品形態・知名度・年齢・コミュニティなどの垣根を取り払い、現代のアートシーンの集約を試みた。クリエーションには欠かせない多くのインスピレーションやイメージが集結し、作品を通してアーティスト/クリエイターたちが刺激し合う空間になっている。

※コロナ感染症(COVID-19)の拡大防止対策(検温チェック・入場規制・手指消毒・マスク着用)を徹底し開催いたします。

参加アーティスト

Kazuaki Koyama / OYUKI / SEi&ShotaroEbara / 保坂 昌城 /うろたんり / ワカチョ / Souta Mori / NATUMI / しばた / fashion magazine apartment/ 游泳 / MIKI / Akari / itsuca / Cwondo / 青木俊樹 / Kei Yamada / Hino Kimishiro / Mari Okada / Oyama / チヒデ / 皆川 貴海 / 吉野舞 / 桑宮亮 / 山本 万 / sanyuhi / rana sui / 田中 諒太郎 / taro Tomura / 関口きらら / Janay Baade / Daiki Tateyama / Hina inoue / kokoro / 大島也哉子 / しばしん / 米澤柊 / 竹久直樹 / マ.psd / 平木希奈 / kana anzai / 西田珠恵 / isanawada / ましみ / 萱沼大喜 / smth / 櫻井万里明 / nagoho / 渡邊慎二郎 / 生江沢洸希 / Speedy快速 / age / タナカナナコ / from_photobooth / Kingchang Johnny / Hazuki C_C / ノダ / 水上雄太 / 山岸虎太郎 / nnm / Ida Rin / shuuji inoue / コマツタスク / ミロ / 現地計画 Project in situ / Guero / ギブミ〜!トモタカ / スズリ.jp / lunar peca / t.risa / Dave Kabata / suzuki yumi / Moët / けろっち / CURRENTMOOD / イトウタクミ / Mihi / Uni-Share / みゆこ / 勝呂 亮伍 / Tasty / ままならないまい / キョウダカンジ / FUJIGARA / NAOYA OHKAWA / なかむらしんたろう / Hideya Ishima / UMI otomika / kochi / KOTETSU / 江波戸裕太 / Hirofumi motizuki / 坂内まこと / SARA / 大地 / manychickens / ワダミナコ / BEY / Daisuke serizawa / RYUNOSUKEOKAZAKI / 芦川海斗 / ethíca / 美留町kuu / Shota Nakayama / 小林新 / ナカノ / Hime / TaKu‘ ,n / 瀬能 啓太 / hyou / 濵本 奏 / TONECHI / yuto fukumori / HUG cats / wanaco** / スエイシユミ / 川島 由次良 / 市川あずさ / Ryota Abe / はましゃか / JAM gravity / 赤ちゃんマイク / MIZUGASHI / ADDmagazine / hiroto morisaki / MUKUNA / 野内まる(illmaum) / 上原菜々恵 / CONVENIENCE YOUNG / Masahiro Yanagisawa / Souta Kasahara / 成田 檳榔 / gagu / 幸.ink

今回「0.5」のために写真家 濵本奏(はまもと かなで)が制作した作品をNEUTで公開します。

「写真家 濵本 奏 0.5」

アーティストステートメント

0.5という企画に関して、以前、秀耶さん(0.5主催者)に、「クリエイターやアーティストにとって、0から1ではなく、まず0.5に進めるような企画になればという気持ちで立ち上げた」というお話を伺いました。
そこで、メインヴィジュアルのお話をいただいた際、”0でも1でもない存在”をテーマに撮ることにしました。指の隙間から咲く花や、水面に反射する像などで、0から0.5への半歩ををあらわすことを試みました。

12月に開かれた第一回の0.5で、私はmidday ghostという自作のzineをほんのすこし置かせていただきました。
出力から製本まで全て手作業で行った拙いzineで、搬入の直前に突如不安になり、お店の手前の路地で泣きました(笑)
何歳だよ!という感じですが、本当に自信が0で持って行きたくなかったんです。
半泣きのまま搬入を終えると、秀耶さんやR for Dの皆さんが絶賛してくださり、少部数でしたが完売しました。このことは自信に繋がりました。
それから約半年が経ち、先日、初の写真集となる「midday ghost」が出版されました。
たくさんの方々のおかげで無事出版することができたわけですが、あの日、泣きながらも搬入して良かったなと思います。
0から0.5を踏み出す勇気をくださったこの企画に感謝しています。

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濵本奏

Instagram

2000年神奈川県うまれ 福岡県育ち
東京・鎌倉を拠点とし、写真を表現の軸に活動。
2018年 鎌倉にて初個展「mi-kansei」
2019年 渋谷にて個展「reminiscence bump」
2020年 OMOTESANDO ROCKET、STUDIO STAFF ONLYにて個展「midday ghost」2会場同時開催
hito pressより、初写真集となる「midday ghost」を出版。

0.5 Short interview

「誰のために、何を伝えるために表現をしていますか?」
0.5が参加アーティスト130人以上へのショートインタビューを実地。その一部をここで公開します。
全編はこちらのnoteから。

Dave Kabata

Instagram

1995年生まれ。幼少期をアメリカ・サンディエゴで過ごし、帰国後グラフィックデザインを専攻。みずからが経験した失敗やトラウマを治癒する目的で作品を作っている。

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▷出展作品について

昨年、15年ぶりに第二の故郷であるサンディエゴを再訪した。
作品は帰国子女が抱える葛藤を表現している。
幼少期に自ら名付けた別人格「David(デイヴッド)」と、彼が暮らす並行世界への思いを綴ったオーディオ・グラフィック・ブックです。

▷制作のきっかけ

言葉では説明できない思いが心の中に溜まっていたからだと思います。
作品は、まず自分にとって何らかの効力を持つものであってほしい。
制作は、健全なくらしをするうえで大切なことでと思っています。
自分自身と対峙するための、一番気持ちのいい瞑想だと思います。

▷誰のために、何を伝えるために表現をしていますか?

自分が独りぼっちじゃないことを確認するために作っていますが、同じ思いの人々に寄り添うための作品を作りたいと願い、表現しています。

ワダミナコ

Instagram

1997年生まれ。
主に紙を用いたコラージュアートの制作を行なっている。

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▷出展作品について

“0.1を積み重ねて1.0にする”
このイメージを持って普段制作をしているのだけれど、0.5ということで今回は、完成に向かう過程における思考や感覚をどうにか表現できたらと思った。

▷制作のきっかけ

2007年ごろ、バスケットボール雑誌からの切り抜きをスクラップブックに貼りためていた。
時を経て2014年ごろ、貼るものが映画や美術館の半券、ステッカー、チラシの切り抜きに変わった。
いつからか構図を考えるようになって、自分のやっている行為が”コラージュ”と呼ばれるものだと知った。

▷誰のために、何を伝えるために表現をしていますか?

何かに触れたときにいてもたってもいられなくなったり、やきもちを焼いたり。そんな曖昧模糊とした感覚を常日頃抱いている。
それらをどうにか形にする術、言葉や表現と同じような感情表現のひとつとして、制作を行なっている。

米澤柊 + 竹久直樹 + しばしん

しばしん

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多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒。野良3DCGデザイナー。

米澤柊

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多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース在学。アニメーションを軸とした制作を行う。

竹久直樹

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多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒、2019年よりセミトランスペアレント・デザイン所属。撮影を基に制作を行う。

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▷出展作品について

2017年に日本のアーティストである谷口暁彦(1983-)が提唱した概念である「ディスプレイ派」の再検討を、3人が持ち寄った画像とテキストを用いて行う冊子。

▷制作のきっかけ

あまり覚えていませんが、自分(ら)が作っているものが世の中一般的には「作品」と呼ばれるものなのだと認識したのは、おそらく大学入学以降です。

▷誰のために、何を伝えるために表現をしていますか?

自分がそのとき考えていたことをわすれないようにするため。
何を伝えるというような固定されたお題目はありませんが、自分がその時考えていることが鑑賞者がどのように受容されうるかのパターンをいくつか想定し、その特定のどれかにおいて最大限の効果を発揮するようにする作業が作品制作なのかなと考えています。

wanaco** (わなこ)

Instagram

外界からの刺激を作品に転化する感受色彩画家です。展示以外にライブペイントへの出演も行っています。(感受色彩について補 足:わかりやすいものだと聴いている音楽のイメージをそのまま目の前の画面に描いていく「転化する」絵の描き方をしています)

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▷出展作品について

呼吸をするように絵を描いて、目覚めの瞬間のような眩しい朝の光を感じたい

▷制作のきっかけ

小さい頃から絵を描いていたのですが、あまりにも身近すぎて特技や趣味の類としてはピンと来ていませんでした。大人になり、「趣味や特技がない」と知人に話したところ「絵があるじゃないか」と言われ描き始めたのがきっかけです。

▷誰のために、何を伝えるために表現をしていますか?

身近に、目の前には沢山の小さな幸せが転がっている。という細やかな…身の丈の…手に届く範囲の幸せでも十分幸せではないか。ということを伝えています。大きなものを追い求めて不幸に目を向けている誰かに向けて。

kana anzai

Instagram

フォトグラファー。1994年生まれ、愛知県出身。2015年より都内スタジオ勤務後、2018年メキシコのチアパス州を旅にて、地球の神秘を感じ、本格的に作品制作を始める。自身の悲嘆の経験から支援体制であるグリーフケア出合い、悲嘆と共存しながらも世界に溢れる美しきものを写し出すテーマのもと、現在京都を拠点に活動している。

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▷出展作品について

今回、0.5の参加のお誘いをしてくれたカイダ君とは高校時代の友人で、ロンドンに在住していた時に、数年ぶりに連絡をもらいました。その時は別のイベントの案件でしたが、もうずっと会ってない上に、遠くに離れていて、実際に会って話ができない状態で、どうやって今の自分の活動や作品を伝えたらいいのか悩んでいました。もちろん電話やメッセージでのやりとり、ビデオ通話もあるので伝えようと思えばできるはずだったのですが、実際に同じ空間にいない限り、自分が今感じてる空気や香り、温度はどうしても伝えれないと思ったからです。

結局濃厚なやりとりのないまま、それでいて、一か八か、手紙を添えて作品を送りました。すると彼に届く頃、私の気持ちは伝わったようで、拙い表現だったとは思いますが、彼はちょっと泣いた、っと言ってくれました。

その時の彼とのやりとりが今回の作品のヒントになりました。
0.5のコンセプト「発見を昇華して躍進する。ゼロからイチへのきっかけを創る空間」を踏まえ、わたしとあなたともう一つの何かで制作するプチインスタレーション作品になりました。
距離があるという感覚と、わたしの意向に沿って感じてもらう作品にするため作品を手にする人の時間までをも考えたものになっています。
今回、写真のプリントに古典技法であるサイアノタイプを採用したのは直接な意味で、空気や温度をプリントできる技法だからです。サイアノプリントとは、光に感じる鉄の化合物を紙や布に塗り、乾かしたあと写したいものを密着させて、太陽の光で焼き付け、水で現像します。
完成されたプリントは美しい青写真になります。
そんな、暖かい生のプリントを届けたいと思いました。
溢れる涙のこの社会に、輝きのスパイスを感じてもらう仕組みです。
嬉しい涙にも、悲しい涙にも、たくさんの意味があると思うから。
どうかこの愛が届きますように。

▷制作のきっかけ

日本を飛び出し、言葉も土地も匂いまでも何もかもが初めての空間に身を置いた時に撮影した写真が、神秘であると確信したため。

▷誰のために、何を伝えるために表現をしていますか?

悲嘆を経験すると、色眼鏡をかけたように世界の見え方が変わります。
それは次々と溢れだす、様々な感情と出会うことになりますし、
常に、悲嘆を受容し、共に生きるということを求められます。
狭間にある空虚、それが虚無になる時、今を生きてきた人へ、
ひとすじの輝きを写し込むことが私の仕事になります。

Exhibition&Popupstore「0.5 」

Instagram

会場:R for D
住所:東京都目黒区駒場1-4-5 B1F
開催:8月21日 (Fri)〜 8月31日 (Mon) 13:00〜22:00 (水曜日定休日)
reception:8月22日(Sat) 19:00
reception:8月25日(Tue) 19:00
Sing for:8月30日(Sun) 17:30
※ 入場規制・検温チェック・手指消毒・マスク着用などコロナウイルス感染症拡大防止への取り組みを徹底し開催いたします。

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