1月19日にHEAPS.株式会社が運営する本メディアBe inspired!が、『ゲリラシネマ3』を開催。嬉しいことにチケットは完売。約100名の方にお越しいただきました!
ゲリラシネマとは、「映画館“以外”の場所で、社会問題を知って、考えて、行動する」がコンセプトの映画上映イベントです。今回の会場は表参道に位置する“ソーシャライジング”をコンセプトとした素敵なスペース『TRUNK (HOTEL)開業準備室』。
第2回目に引き続き、今回のテーマも「FOOD WASTE」
第3回目のゲリラシネマのテーマは前回に引き続き「食品廃棄」。上映した映画は、1月21日から渋谷アップリンクで公開している『0円キッチン』。映画の主人公であり、監督でもあるダーヴィド氏が欧州5カ国を5週間、ほぼ廃棄食材しか食べずに旅をした様子をドキュメントしたロード・ムービーです。毎日大量に売れ残り捨てられてしまう食材を救うためにスーパーのゴミ箱にダイブしたり、いきなり一般家庭の冷蔵庫を抜き打ちチェック、未来のオトナたちと昆虫食を食べ比べたり…。各地で食材の無駄をなくすために、ユニークでおいしく楽しい取り組みをしている人々に出会い、「食」について、「環境」について考えます。
映画上映後は、日本で「食を救う」取り組みをしている4名のゲストの方々を招きトークセッションを行いました。モデレーターには『0円キッチン』の配給会社UNITED PEOPLEの取締役副社長で、Be inspired!でも連載中のアーヤ藍さん。そして、スペシャルゲストとして来日中のダーヴィッド監督も会場に駆けつけてくださいました!
ゲストスピーカーのご紹介
平井 巧さん
honshoku代表・一般社団法人フードサルベージ代表理事。
SP広告代理店、IT関連会社を退社後、トータルフードプロデューサーとして活動。
お米の祭典「ごはんフェス」の企画プロデュース、東京農業大学にて多摩川流域のブランディングに取り組む「Resources Project」を発足。
2015年には食のプロデュースチーム「honshoku」を結成。
同年2015年には、2013年より開催していた“冷蔵庫に余った食材、美味しく変身!”を、コンセプトとした「サルベージパーティ」の取り組みが、フードロスをポジティブに解決するきっかけとして、そのエンターテイメント性も受け、「グッドデザイン賞」を受賞。
その後、生活者だけでなく、企業や行政など、さまざまな立場の方と一緒にフードロスに対して行動を起こすべく、2016年に「一般社団法人フードサルページ」を設立。
Web:http://foodsalvage.or.jp/about.html
岩崎 亘さん
株式会社イージェイ 代表取締役
静岡のみかん農家の長男に生まれ、農業の諸問題を肌身で痛感していたことが原点となり、株式会社イージェイを起業。
生産者から規格外や未利用の農産物を適正な価格で仕入れ、買い手にはコールドプレスジュースなどの付加価値の高いヘルシーフードをリーズナブルな価格で提供するという双方のハッピーを実現している。「EJ JUICE & SOUP」を都内に3店舗運営。
Web:http://e–j.jp/
宮下 慧さん
新宿を中心にジビエ居酒屋「米とサーカス」や、近未来風の肉バル「パンとサーカス」、ゴールデン街のバーなど、”美味しいは楽しい、楽しいは美味しい”をテーマに特色ある飲食店の企画・運営を行う宮下企画のブランディングを担当。
2011年の開店以来、全国各地の害獣駆除で得た野生鳥獣を中心に多種多様な食材を取り扱っている。
2016年からは昆虫料理に着目しメニュー化。毎月店舗では昆虫料理研究会主催の、参加者が実際に作って食べる「昆虫料理を楽しむ会」を開催している。
Web:http://miyashitakikaku.com/
堀田 裕介さん
「食べることは生きること 生きることは暮らすこと」
自ら生産者の元へ赴き生産者の暮らしを知り寄り添いながら、食の本質を生活者へ届ける料理開拓人。
食の安心・安全だけでなく、美味しく楽しいことを自らのアートの感性を活かした「foodscape!」で表現し、五感を通じて食に向き合う空間を創出。
独自のネットワークを活かし、地方創生を支援する商品開発や店舗プロデュースを手掛ける一方、食と音楽から食べることへの楽しさと向き合うライブパフォーマンスイベント「EATBEAT!」や、子どもたちと食の未来について考える「種から育てる子ども料理教室」など本質を伝える活動の開拓は続く。
2015年6月にはfoodscape! bakery/caffee/cateringのオリジナルショップが大阪の福島区にオープン!2016/4/1にオープンした大阪府立中之島図書館内のデンマークのオープンサンド専門店スモーブローキッチン中之島をプロデュース&運営中。
Web:http://food-scape.com/#frist
会場には「無駄にしない食」がずらり!
まずは、農作物などへの被害も多いことから駆除され、食肉としての安全性があるにも関わらずそのまま廃棄にされていた鹿&イノシシの肉と、味は美味しいのに見た目が悪いだけで価値が認められず、廃棄や買い叩かれてしまっている規格外野菜をふんだんに使い「Mo:take(モッテイク)」さんがおいしく調理してくれたスパイシーオリジナルカレー。ダーヴィッド監督も興味津々で写真をたくさん撮っていました。
喉が渇いた方には、株式会社イージェイより水も砂糖も一切加えず、野菜や果物を熱の発生を抑えながら圧搾して液体分を抽出したコールドプレスジュース。
人々が持つ「個性」や「技術」そして「想い」を、新たな「場所」で音楽のようにジャムセッションし、かき混ぜて新しいものを生み出すという意味を込めたコーヒースタンド、ジャムスタンドコーヒーにも参加していただきました。
そして映画の中にも出てくる衝撃の昆虫食を「昆虫料理を楽しむ会」を開催しているゲストの宮下さんが会場にもってきてくれました。「素揚げ蚕」です。みなさん、「ピーナッツみたい〜」と言いながら美味しそうに食べているのが印象的でした。
お越しいただき、誠にありがとうございました!
会場には、第一回に引き続きfaceさんによるイベント特注イラストのDIYシルクスクリーンが体験できるブースも設置!
「食」に興味がある方や、「無駄にしない」という信念に共感する方が大勢集まり、イベント後も会場は意見の交換で盛り上がっていました。
これからも継続してゲリラシネマ開催していく予定ですので、ぜひお楽しみに!イベント情報はBe inspired!であげていくので、今後もチェックをお願いいたします!
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。