家に映画がやってきた80年代。キューブリックからタランティーノ、ジャパニメーションまで80年代・90年代の映画ヒストリー|Jo’s Cinema Talk 005

Text: Jo Motoyo

Artwork: moka

2021.1.26

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連載も残り2回となりました。
この連載中に髪も切って、髪色もすっかり変わりました、Jo Motoyoです。

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Photo by Hideaki Hamada

1月8日から2度目の緊急事態宣言が出ましたが、なんとなく前と違う感覚ですね。

みなさんどうお過ごしですか?

私は基本的に、撮影以外はリモートワークをしていて、相変わらず映像を観ています。
元々、出不精なので友人との会食を控えている以外は以前とそこまで変わらない生活をしています。

1回目の宣言の時は、“おうち時間”というハッシュタグができたり、自粛モードが強かったですよね。

前回の自主期間中に「一番好きな映画なんですか」という質問箱をInstagramで募ったのですが、一番多かったのがスタンリー・キューブリックの作品でした。
ということで、スタンリー・キューブリックのお話しから!

スタンリー・キューブリックというスラッシャー監督

スラッシャー世代ってご存知ですか?

ミレニアル世代という言葉とともに使われることが多いのですが、要は“肩書きをたくさん持っている”世代のことを言います。

“スラッシュ(/)は英語で“or(もしくは)”という意味を持ちます。

例えば、資産家でもあり、ギャラリストでもあり、作家でもあるとか。
脚本家でもあり、監督でもあり、そしてフォトグラファーでもあるとか。

肩書きをいくつも持っている人のことをスラッシャーと呼び、そういった複合的な肩書きで仕事をしている人がミレニアル世代には多いので、転じてスラッシャー世代という言葉が使われるようになりました。

職人的な思考が強い芸術産業では、「どっちつかず」と敬遠されがちなスラッシャー世代ですが、実は結構昔からいたんですね。

巨匠スタンリー・キューブリック監督も、元々は写真報道に力を入れているLIFE誌という雑誌のカメラマンでした。

スタンリー・キューブリック監督の代表作(ていうか『スパルタカス』以降の作品がすべて代表作と言える…)でもある『シャイニング』のこの有名なシーン。

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53秒くらいの部分に出てくる双子の女の子。

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写真好きな人なら知っていると思うのですが、LIFE誌でスタンリー・キューブリックの先輩だったフォトグラファー、ダイアン・アーバスの写真のオマージュです。

ダイアン・アーバスは当時社会から切り捨てられていたようなマイノリティたちを積極的に撮影していたフォトグラファーで、最後は自殺して亡くなりました。スタンリー・キューブリックは彼女の死を追悼してこのシーンを作ったと言われています。

私も高校生のときに初めて彼女の写真集を見て、とても影響を受けました。
本当、写真が芯喰ってるというか、個人的にはとても好きな作家です。

ちなみにキューブリックについてのドキュメンタリー映画はたくさんあって、私もとっても観たいのに観れていないのが『Kubric by Kubric』というドキュメンタリー作品なんですけど、日本ではNHK BSプレミアムで放送されらしく、こちらもし録画データ持ってるよっていう方いたらまじでください…もしくはどこかで上映しているという情報あれば連絡して欲しいです。とっても観たい。

スタンリー・キューブリックは『スパルタカス』という作品がハリウッドデビュー作なのですが、『スパルタカス』の脚本は第3回で触れた、赤狩りにあった売れっ子脚本家ダルトン・トランボが書いています。

多分キューブリックの中で一番有名な作品、『2001年宇宙の旅』。

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この1:10くらいに出てくる回転する映像、どう撮ったのか不思議ですよね?

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すごく分かりやすいHOW TO映像があったのでぜひ観て欲しい!
カメラを固定して、セットを回転させているんです。
めちゃくちゃ大掛かりな撮影…巨大な制作資本…すごいです。

ホームヴィデオが家にやってきた!

80年代はテレビに加えて、ホームヴィデオが家にやってきました。

家で好きなVHSを観れるようになり、映画が映画館で観賞するものから、自宅で観賞するものへと変化した時代です。

VHSがわからない世代って、もしかしてこの読者さんにいるんだろうか….
念のためVHSのCM集を。

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(映画史とは関係ないですが、このCM特集の3分くらいのところに若かりし頃の黒柳徹子さんが出ています)

そして私もびっくりしたのですが、1980年代くらいのVHSデッキって初任給一ヶ月分以上なんですね…!!!(1980年代当時の大学卒初任給が平均114,500円らしい)

2020年の大卒初任給が209,014円らしいので、現在の価値に直すと大体30~40万円前後で販売されていたようです。めちゃくちゃ高級だ….。

クリストファー・ノーラン監督が『TENET』の特別インタビューで自宅にVHSがあって、両親が映画を観せてくれたと語っていますが、このVHSが世の中に登場したことによって、映画と鑑賞者のあり方が完全に変わったと思います。

私たち世代からすると、好きなシーンを巻き戻して何度も再生することはそんなに特別な感覚ではないけど、当時からすると画期的だったんだろうと思います。
あと好きなタイミングで好きな映画を観れることも。

VHSの登場って、私たちでいうとYoutubeやNETFLIX、Amazon Primeなどの配信サービスの登場に近いように感じます。

私の家は週に一回、お父さんと車で近くのTSUTAYAに行ってDVDとCDを借りるのがちょっとした家族行事だったりしたのですが、今はネットさえあればほとんどの作品が観れる時代ですよね。

ちなみに、Amazon Primeオリジナルとか、NETFLIX先行配信とか、映画館であえて上映せずに配信系列で映画を観賞出来るサービスなどがいま盛んですが、VHSの時代も、映画館での上映をせずVHSのみで観れる、みたいなサービスがあったようです。

VHSとかDVDって特典映像がついてるので監督や俳優のコメントとか、NGテイクとかが観れるのが良いですよね。

最近NETFLIXなどでも、撮影の裏側を追うドキュメンタリー映像が一緒に公開されたりしていますが、それもすごく良いなと思います。

映画エリートたち/インディーズ映画

そしてこの頃から、フィルムスクールと呼ばれる映像を学べる大学を卒業した人たちが監督として活躍しはじめました。

その代表格が『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のジム・ジャームッシュ監督。

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気怠い若者的な会話劇で話が進んでいくのが特徴で、都会的な映画と言われたりもします。

このあと何かが起こりそう、と思わせるような物語の流れや会話を“伏線(ふくせん)”と言うのですが、その伏線を物語の中にたくさん散りばめておきながら、何も回収しない、というのも彼のスタイル。

我々が過ごしている日常の地続きにあるような映画なので、あまり深く考えず、ぼーっとしながら観れます。

ジム・ジャームッシュ監督の成功を皮切りに、インディーズ映画が一気に流行ったのがこの時代です。

ちなみに現代の世界の映画人の60%~70%はなんらかのフィルムスクール出身者と言われています。

是枝監督の『映画を撮りながら考えたこと』の中で下記のように話しています。

トータルで芸術に対して学び教養の豊かな人は、僕の知るかぎり(日本には)あまりいない。 ー中略ー 海外だと、アトム・エゴヤンみたいにオペラも演出するという監督が何人もいますが、日本からはおそらく出てこない。 ー中略ー フランスでは映画学校に受かるのは司法試験より難しいと言われているし、韓国の映画学校もアメリカのNYUの映画学科も通っているのはエリートで、しかもお金持ちです。

このフィルムスクール潮流の中でも、完全独学で映画作りを始めたのが『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』を作って大成功を収めたクエンティン・タランティーノ監督です。

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タランティーノ監督はレンタルビデオ屋さんで働いていたときに、大量の映画を観て、そのまま映画業界に入ってきた監督です。

北野武監督とも交友があり、お互いがお互いのファンだと公言しています。そんな北野武監督もコメディアンであり映像監督でもあるという、スラッシャー世代的な監督と言えますね。

北野武監督のデビュー作『その男、凶暴につき』は1950-1960年に多く作られた日本のヤクザ映画の文脈を受け継ぎつつ、新しい“現代のヤクザ映画”を作りました。

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この“文脈を作る”という概念、非常に重要だと個人的には感じています。

今までの映画史を読み解きながら、自分はいまどういった作品を作るべきかということを考えながら作品を作る、という概念が日本には根付いておらず、「好きなものを好きな感じで自由に作ればいい!」という安易な思考に行き着いてしまう作家が少なくないように思います。

もちろん「好きなものを好きな感じで自由に作る!」という情熱は超超超大事なので、大切にしつつ、自分が「好きなものを好きな感じで自由に作った作品」を、映画界が築いてきた文脈にどうやってのせるかを考えることは、とても大事な制作プロセスの一つだと個人的には思っています。

なので映画史を勉強して、今までどんな文脈があったかを理解するのはすごく重要だと感じています。

先述した是枝さんの言葉を踏まえても、これからの映像を志ざす方々、日本の未来の映像産業の為にも、私は映像教育の重要性を強く感じています。

そしてこれは作家に限ったことではなく、視聴者としても大事な考え方だったりします。
その理由はぬいぐるみ化する映像たちの章で後述します。

インディーズ映画がもたらしたもの・カルト映画

インディーズ映画が盛り上がったことにより、映画監督たちも個性が際立つ型破り(文脈破り)な監督たちが登場します。

デイヴィッド・リンチ監督は代表作である『イレイザー・ヘッド』を自室の地下室で5年かけて作りました。

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主演を演じたジャック・ナンスは撮影中の4年間、髪型を変えなかったそうです。

デイヴィッド・リンチ監督はグロテスクとか、不気味っぽいカルト的な印象があるので、あまり手が出せない方も多いと思いますがそういう方には『TWIN PEAKS』という作品がとてもおすすめです!

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とある田舎町で美少女が死に、街中の人がそれぞれ犯人を探すというテレビドラマなのですが、夢を犯人捜査の手がかりにしていたりと、設定がユニークだし、キャラクターも個性的で愛嬌があるし、フィルムの色合いも、舞台セットも、全部がめちゃくちゃおしゃれなんです。

残念ながらネット配信されていないので、DVDをレンタルするしかないのですが…。

ちなみにこのセットの床、つやつやに保たれていたそうで、セットの上を歩くときは、足跡がつかないように保護カバーをつけていたそうです。

私たちも撮影の時に、セットの床に足跡をつけないように、靴底に養生テープを貼るのですが、保護カバーはなかなか聞かないというか、見たことないので、本当に細部にこだわる監督なんだなと思います。

デイヴィッド・リンチ監督の本で、『大きな魚をつかまえよう』という本があるのですが、「私たちは幸せを追求すべきだ。私はゴッホがもし自死を選ばなければもっと素晴らしい作品をこの世に遺したと思う」といった内容の箇所があって、とても素敵な考え方だと感銘を受けました。

ジャパニメーション

他のところでも書いたのですが、私は宮崎駿さんが大好きで、彼が影響を受けたと言われている『白蛇伝(1958年)』という、日本で一番最初に作られた商業長編アニメを観たのですが、作画がよく動く部分と、紙芝居的に進む部分があり、ちょっと見慣れない感じのアニメーション映画でした。

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この紙芝居的なアニメーションというのが、日本アニメがジャパニメーションとして世界に羽ばたいていった一因とも言われています。

第2回でご紹介したディズニー初のフルカラー長編アニメの『白雪姫』ですが、こちらフルアニメーションといって、1秒間につき24枚の絵を使ってアニメを動かしています。

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これに見慣れていると、ちょっとカクついて見える『鉄腕アトム』『機動戦士ガンダム』『宇宙戦艦ヤマト』などの日本のアニメーションが新鮮に捉えられたとか、キャラクターの髪色が茶髪や金髪だったり、目の色がブルーだったりする無国籍性が支持されてジャパニメーションが人気になっていったとか、理由は諸説あるようです。

『鉄腕アトム』をはじめとする第一次ジャパニメーションブームから、1980年代になると、大友克洋、押井守、宮崎駿など、次世代スターたちが登場し、第2回と第3回でも触れた、黒澤明、小津安二郎、溝口健二の再来のような日本映画ブームが到来します。

先日WBSというニュース番組でNETFLIXの会長であるヘイスティング氏が、「日本市場は世界戦略の中でどんな位置付けですか」という質問に対し、「日本のアニメはこれから更に成長していく。それらのコンテンツを更に世界に輸出していくのが戦略の一つだ」と答えていたのが印象的でした。

『鬼滅の刃』が『千と千尋の神隠し』の興行成績を抜く大ヒットとなりましたし、今後の日本のアニメ産業がどうなっていくのか楽しみです。

個人的にはいま『呪術廻戦』にどはまりしております(笑)。

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ちなみに歴代最高額の興行収入をあげた『鬼滅の刃』ですが、収益の分配の仕方、ご存知ですか?

興行収入の内訳は、50%が興業会社、5~15%が配給会社、45~35%が制作会社に入ります。

『鬼滅の刃』の場合だと、50%が東宝や東映など、上映している映画館に。5~15%が東宝、アニプレックスに。35~45%がアニメを実制作したUfotableに。(ちなみに制作費から作家への取り分が支払われていることが多いです。なのでここからまた数%が作者へ支払われます)

一人の観客に対しての売り上げの内訳で説明すると一般1900円のチケットを買ったとしたら、950円が映画館の取り分、約142円が配給会社、約332円が制作会社という感じです。
そしてその332円のうちから作者へお金が支払われるといった仕組みが多いです。

ちなみに東宝が抱えている事業で一番収益が多いのは映画事業ではなく不動産事業です。

理由を詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください!

中国語映画の巨匠たち

日本のアニメも流行っていましたが、中国語の映画も当時、頭角を現し始め、特に台湾ニューウェーブと呼ばれる一派が出てきます。

その中でもご紹介したいのが、侯孝賢(ホウ シャオシェン)監督。

長回しで会話劇を撮影することが多く、小津安治郎や溝口健二、そしてディープフォーカス(画面全体にピントがあっている撮影手法)を使うことから黒澤明の影響も感じますが、本人は映画監督になってから彼らの作品を観たそうです。

おすすめの作品はたくさんあるのですが『冬冬の夏休み(とんとんのなつやすみ)』という作品がわたしは大好きです。

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ちなみにこの映画の中に、のちに台湾ニューウェーブを担っていくエドワード・ヤン監督も出演しています。

エドワード・ヤン監督の代表作、『牯嶺街少年殺人事件』は実際にあった事件を元にした作品です。ちなみに本編236分というすさまじい長さなので、私は映画館で観ましたが、家でゆっくり観るのもおすすめです。

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長い中国語映画といえば近年話題になったのが『象は静かに座っている』という作品。

フー・ボーという若い中国人監督のデビュー作なのですが、デビュー作と同時に、監督本人が自殺してしまったことにより遺作になってしまいました。

田舎街に住む少年少女と一人の老人が、小さなコミュ二ティの中で生きる事に対する葛藤を描いた作品なのですが、こちらも234分(約4時間)という絶望的な尺….。これも映画館で拝見しましたが、途中お尻が爆発するかと思うほど座り疲れました(笑)。
家でソファーで観るのも良いかもしれません。

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中国語の映画で外せないのが、張芸謀(チャン イーモウ)監督の『HERO』。

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久々に観たのですが、画面からの迫力がすごい…。

CG、美術セット、衣装、アクション、エキストラの多さ、クリストファー・ドイルという撮影監督の技術の高さ。ちなみにプロデュースはタランティーノ監督です。

この『HERO』の登場によって、それ以降の“大作映画”の指標が固まったと言える作品だと思います。

そしてオーストラリア出身でアジアを拠点に活躍している撮影監督のクリストファー・ドイルの初期作品でもある『恋する惑星』。ファンの方も多いですよね!私も大好きな作品です。

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監督は、香港人の王家衛(ウォン・カーウァイ)監督。キャラクターがチャーミングで、ほんと可愛い。当時のファッションもいま見るとすごく新鮮でおしゃれに見えたりします。

ちなみにウォン・カーウァイ監督は毎年NYで開催されるファッションの祭典、METガラの芸術監督なども手かげています。

こちらの展示、NYに観に行ったのですが、絢爛豪華で、映画監督になったらこういう仕事も出来るのか〜映画監督って楽しそうな仕事だな〜とのんきな事を思ったりしました。

ぬいぐるみ化する映像たち

第4回で触れたぶち上げ系監督のおかげで、映画だけではなく、関連商品を伴った収益を得た映画業界はどんどんエンタメ方向に舵を切り、にぎやかしのような映画が増えていきました。

もちろん関連商品を売って収益につなげること、それ自体は全く悪いことではなく、むしろとても大事なスキルです。私は映画系のグッズが好きなので、毎回映画館ではグッズをチェックします。それも映画体験の一つだと考えています。

人種が多様であることが世界の人種の豊かさを象徴することであるのと同じように、映画の表現も多様でそして豊かであって欲しいと私は思うのです。

ただ、それには視聴者がそういった多様な作品を求め、理解するという土壌が必要なのです。

パリの街がファッションの街なのだとしたら、パリジャン・パリジェンヌはファッションを理解し、パリらしいおしゃれを身にまとっているから、パリという街がおしゃれな街として機能する。

それと同じように、私たち、いち視聴者が映像を観て、多様な世界観を理解する力が問われているように思います。

作品をヒットさせようと思うと、たくさんの人に理解してもらう必要があり、「もっと簡単な言葉にしよう」「もっとわかりやすい内容にしよう」とか、ヒット作を踏襲しようとしたり、多様性が削られていく作業があったりするのですが、そうすると作品がどんどん幼稚化していくような、そんな感覚になる時がたまにあります。

まさに、ぬいぐるみみたいな映像。
ぬいぐるみみたいな映像ばっかり観てたら、それ以外の作品を理解する力が弱まって、どんどん思考が弱体化してしまうのではないかと危惧しています。

終わりの言葉

ちょっぴり辛辣な言葉で語りましたが、正義の裏には悪があるのではなく、別の正義があると思っているので、私の信念の裏には他者の信念がある。なので、上記に関しては色んな人の意見を聞いてみてください。

あと、これだけは言いたい!
フィルム・スクールに行ってなくても映画は作れるし、良い作品を作っている監督はたくさんいるので、安心してください!

最後に、余談なんですが『呪術廻戦』って多分ヒーローズ・ジャーニーという物語の構成方法に沿って話を作っていると思うんですよね。(そもそも、多くのジャンプ作品がこのヒーローズ・ジャーニーに沿って作られているらしい)

主人公に抗えぬ天命が与えられる→旅に出る→師に出会う→悪魔との取引→克服→課題完了→家に帰る

が、ヒローズ・ジャーニーの流れなんですが、指輪物語とかハリー・ポッターとか、多くの物語がこのヒーローズ・ジャーニーをベースにして描かれています。
多分『呪術廻戦』もそう。読んだ人はいま主人公がどのステップにいるかわかりますよね。

ヒーローズ・ジャーニーは登場するキャラクターの設定も明確に決まっています。
説明したいけど若干のネタバレなので、やめておきます。

こうやって物語の展開を先読みしながら、一つの作品を多角度から楽しむことが出来るのも、映画史を学んだから!

映画史を知ると作品を何倍も楽しめるのです!

ということで、みなさん最近はどんな作品を観ましたか?

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