1月18日（土）、TRUNK(HOTEL)でNEUT Magazine × HEAPS MAGAZINEの6周年と新年のお祝いに加え、京都からゲストを招いたイベントが開催された。当日は、写真家Naoki Usuda氏に京都で撮り下ろしてもらった写真の展示と、京都のゲスト3者のインタビューが掲載された号外新聞「NEUT EXTRA! KYOTO EDITION」を配布した。今回はその新聞に掲載された記事をウェブでも公開！
それぞれの作り手のこだわりや、おすすめの食べ・飲み方、京都のおすすめスポットなどをインタビュー。3者の想いを読んで、写真を見て、彼らのファンになってもらえたら嬉しい。京都へ行かなくてもそれぞれオンラインで購入できるので、欲を言えばぜひ実際に味わってもらいたい。
350年、進化し続ける。京都で最古の酒蔵の一つ、日本酒「月の桂」
Q.1 あなたの自己紹介をお願いします。
月の桂 次期15代目当主の増田 醇一です。1993年に増田家の長男として生まれ、大学在学中にアメリカ留学、その後は広告代理店勤務を経験し、2019年に増田徳兵衛商店に入社。その後、製造部にて酒造りを学び、2022年6月9日付で代表取締役社長に就任しました。
Q.2 月の桂の歴史やこだわりを教えてください。
緑豊かな風景の中で、月の桂は1675年から350年にわたり精巧な日本酒を醸造してきました。京都で最古の酒蔵の一つとして、伝統的な醸造方法に対する献身は世界的な賞賛を受けています。15代にわたり繊細な発酵技術を洗練させ、時の洗礼に耐えうる日本酒を生み出してきました。
Q.3 おすすめの商品を教えてください。
おすすめは、稼ぎ頭です。アルコール度数は従来の日本酒の約半分の8%。今までの日本酒にはなかった、果実のようなスッキリとした酸味と米本来のなめらかな甘みが口中に広がる上品な味わいが特徴です。
Q.4 おすすめの飲み方を教えてください。
稼ぎ頭は食前酒に好適です。5〜8℃まで冷やしてワイングラスでお楽しみください。
Q.5 今回のTRUNK(HOTEL)の新年会の来場者へメッセージをください。
今回はお酒を出させて頂き誠にありがとうごこざいます！お酒はただの味だけでなく、酔いの心地よさや、その瞬間の楽しさや思い出が大切だと思ってます。飲むことで生まれる時間や笑顔、仲間との絆が、味わいに深みを加えるんです。そんなことも考えながら…日本酒で乾杯！！！
Q.6 最後に京都のおすすめスポットを教えてください。
「三条猪熊 おおはし（サンジョウイノクマ オオハシ）」です。私の大好きな立ち呑み居酒屋です。出汁の沁みたおでんや、目の前で焼いてくれる焼鳥に、月の桂の熱燗が抜群に合います！
100年続く『京都のちいさなつけもの屋』、京つけもの「新町三宅」
Q.1 あなたの自己紹介をお願いします。
三宅 亮輔と申します。東京でモデル、役者を生業にしておりますが、実は実家が京都の漬物屋、私で四代目になります。京都から共に上京した2人と、家業でコラボしようと話して約10年。そんな中、彗星の如く現れた友人、NEUTのJUNくんに旗を振っていただき、新しい東京文化を発信し続けるTRUNK(HOTEL)で実現すること、大変嬉しく光栄に思っております。
Q.2 新町三宅の歴史やこだわりを教えてください。
およそ100年前、創業致しました。以来、『京都のちいさなつけもの屋』と銘を打ち、「手作り」「地域密着」を念頭に掲げ、頑張ってきました。ネット販売も多くを占めるようになった今現在でもそれは全く変わりません。手間を惜しまず、まごころ込めて漬けています。
Q.3 おすすめの商品を教えてください。
おすすめかつ、一番人気は『きゅうり生姜』です。完全オリジナル商品できゅうりの中心に特注の器具を用い、すべて手作業で作っています。他には、季節により水なす、パンプキン、みょうが、千枚漬けなど様々あります。書ききれないので、気になる方はわたくしまで。漬け上がり次第、インスタグラム、ホームページも更新しています。
Q.4 おすすめの食べ方を教えてください。
白ご飯、お酒のおともはもちろん、新町三宅伝統の浅漬けですので、サラダ感覚でも召し上がれます。
Q.5 今回のTRUNK(HOTEL)の新年会の来場者へメッセージをください。
皆さんに知っていただけて、食べていただけてとても嬉しいです。今後このような機会を増やしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください！！ネット販売もしてますので、是非「TRUNK(HOTEL)の新年会に行った！」と書いてくだされば何かしらのサービスさせてくださいませ。
Q.6 最後に京都のおすすめスポットを教えてください。
私が紹介したいお店は祇園にある「肉割烹 安参（にくかっぽうやっさん）」です。ここのお肉料理は絶品です。
食べる七味。香りの楽しむ薬味屋「かみ舎楽」
Q.1 あなたの自己紹介をお願いします。
神舎 佳代子と申します。京都でGSユアサ代理店として産業用非常電源装置、太陽光発電装置、川崎重工業代理店として非常用ガスタービン発電機等の販売、メンテナンス、工事を主業とする京都電業株式会社を経営し、2019年より嵯峨嵐山の私の実家を改装し、香の薬味屋「かみ舎楽」を新規事業として開業、現在は京都電業株式会社の代表取締役社長として、「かみ舎楽」の店主として日々社員と共にお客様に喜んで頂ける事第一に努力精進致しております。
Q.2 かみ舎楽の歴史やこだわりを教えてください。
弊社は創業72年を迎え、17年前に全事業を父より譲り受けるなか、空き家だった嵯峨嵐山の実家が有名な竹林に近く世界中から観光客や人力車が行きかう道沿いに有る為、店舗として改装。この地を訪れた世界中の皆様に、お土産として持ち帰って頂くに適した軽く、小さく、日持ちするオリジナルな商品をと開発したのが「香りにこだわり天然素材で作る和の調味料薬味」素材本来の香り、味の持つ力の魅力を世界中の皆様に知って頂けたらと、カフェも併設した、香りにこだわる香りの薬味屋「かみ舎楽」を2019年開業。しかし、開店から半年後にコロナ渦へ。嵐山からも人が消え、これを機に、百貨店や駅構内でPOPUPさせていただいたり、Zoomで海外の方々と商談させて頂いたり新たな販路と、コロナ渦だからこそ出来るPR活動等で、業界の皆様とご一緒にコロナ渦を乗り越え、現在は、大丸京都店様、JR京都伊勢丹様、京都駅JR東海様、JR西日本様の各売り場でも販売させて頂き、商品も、香りの薬味だけでなく、香り塩、香りのお菓子として、焼きおかき、揚げおかき、最近新発売した「濃い抹茶塩どら焼き」等、香りの薬味から派生させた商品も展開中。また、コロナ渦で活発化したZoom商談でアジア、北米、中東、ヨーロッパ各国への輸出事業も積極的に開始。香り高く美味しい物を皆様へお届けして参ります。
Q.3 おすすめの商品を教えてください。
かみ舎楽の1番人気の商品は「柚子七味」です！日本人のみならず、世界中のお客さまからも、香りをお試しいただくと、柚子のフレッシュな香りに驚かれ、購入いただけること間違いのない逸品です。
「かみ舎楽」のこだわりは、香りの薬味屋と銘打つだけあり、何よりも「香り」です。
この香りを出す為に人工香料は一切使わず、その物本来が放つ香りを如何に残すかに注力。特に柑橘類は季節毎に、清見オレンジ、夏みかん、青レモン、柚子と減農薬の薫り高い産地を選び、本店工房で手剥きし、果物本来の香りと色を残すべく独自製法で乾燥させた陳皮を製造し備蓄。この陳皮を薬味として製造時にクラッシュして封入する為、驚くほどの香りがお楽しみいただけます。また、陳皮はお料理の中で水分を含むと、余計に味、香りが立ち上がり、食欲をそそる事間違いありません。
Q.4 おすすめの食べ方を教えてください。
柚子七味のおすすめの使い方ですが、これからの寒い季節には豚汁やかす汁など、具材多めの汁物には、七味に入っているあおさ海苔、ごま、山椒等が良いお出汁となり、そこに柚子陳皮が放つ芳醇な香りと味でお味に深みが増します。また、どん兵衛等のインスタント麺などにも一振りして頂くだけで、ワンランクUPしたお味が楽しめます。
かみ舎楽は「湖池屋」さんの人気シリーズ「プライドポテト 神業 京都柚子七味」で、柚子七味を担当させていただいております。このように、素揚げポテトやポップコーン等にかけていただいても良いですし、ピザ、チーズ等にも一振りし、味変をお試し下さい。
Q.5 今回のTRUNK(HOTEL)の新年会の来場者へメッセージをください。
今回のTRUNK(HOTEL)でのイベントに参加させていただき、かみ舎楽を初めて知って下さる皆様に、これを機に、今まで七味にご縁無かった方、辛い物は好きだけど激辛好きで、辛味の中にある美味しさに気付いておられなかった方に、新たな美味しさ、香が持つ力、食す前に一振りすることでの味変の楽しさ、その物本来自然の香りが放つ薫り高さをお伝えできたらと思います。そして一人でも多くのお客様にお目に掛かれること、楽しみに致しております。
Q.6 最後に京都のおすすめスポットを教えてください。
京都のお薦めスポットはご存じのように有名所が沢山有りますが、私はそれぞれ時間、時期を選ばれると、全然違った風景体験ができると思います。
例えば、嵐山の竹林。真冬の雪が積もった時の早朝7時から8時。竹の緑に真っ白の雪とのコントラスト最高です。9月末から10月初旬のお月見の頃なら、広沢の池へ。この辺りは古都保存地区なので数百年前から変わらぬ景色に月が浮かび幻想的な体験ができます。
また、9月晩夏の頃に小倉山の麓に有る小倉池へ、一面はピンクの蓮の花で埋め尽くされます。桜、紅葉の季節だけでは無い、京都嵯峨嵐山の自然の風景を是非一度体感ください。
