「お金を払っても行けない音楽フェス」が今年も日本にやってくる
夏が近づくにつれ、数多く開催される「音楽フェス」。夏中に一回は行っておきたいと、今から今年のフェス情報をチェックしている人もいるかもしれない。
「お金を払っても行けない音楽フェス」について聞いたことはあるだろうか。普段数万円は出さなければ行けない音楽フェスに、0円でいけるフェス。言い換えれば、「いくらお金を払っても行けないフェス」、それが「RockCorps supported by JT(ロックコープス)」。
この特殊な音楽フェスに行くためにお金の代わりとなるのは、「4時間ボランティアをすること」だという。
2003年にアメリカでソーシャル・プロダクション・カンパニーとして誕生した「ロックコープス」。音楽の力を使って“企業”と“地域社会”と“人々”を結び付け 、「4時間のボランティア活動をすると、アーティストライブのチケットがもらえる」というシンプルな仕組みを作り、人々の社会貢献活動への参加を推進してきた。
2017年、Be inspired!は創始者でCEOでもあるスティーブン・グリーン氏に取材を行った。そのときに彼が話したのは、日本でロックコープスをやる6つの意義。
②政府でもビジネスでもない、国民が社会を変えることができる
③音楽は社会問題を問いかける存在になる
④ボランティアに“真面目な人”以外も参加できるようになる
⑤日本の大人も忘れかけている、「若者のパワー」に気づくことができる
⑥将来的にボランティアが若者にとって身近な存在になる
なるほど、4時間のボランティアさえすれば無料で音楽フェスに行けるのも嬉しいが、フェス以外にも私たちに、そして日本全体にいい影響を与えるビジョンを持っているらしい。
毎回海外から大物アーティストを招いて開催されることで知られているこのロックコープスだが、今年はUKからエレクトリニック・ポップの歌姫 エリー・ゴールディングの出演が決定している。
創設当初から3年連続で公式アンバサダーに就任することになったのは高橋みなみ氏。これまで参加者と共に東日本大震災の被災地域の支援に参加してきた。
そのほかにも去年は、東京都内でできるゴミ拾い、地域イベントの運営など、体を動かすものからじっくり取り組めるものまで豊富なバリエーションのボランティアが開催された。今年も2018 年4月12 日(木)〜8月3日(金)まで全38種のプログラムが用意されている。
肝心のフェスは、2018年9月1日に幕張メッセで開催予定。「音楽フェスに行きたいから」「たかみなに会いたいから」「エリー・ゴールディングを観たいから」「ボランティアに興味あるから」…どんな動機でもOK。みんなで社会によいことをして、音楽フェスに行けば、普通のフェスとは別格の楽しみが味わえるだろう。
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。