「カメの鼻にストロー」。誰も反論できない、ストローがこの世からなくなるべき理由

Text: HINAKO OHNO

2017.9.23

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実は身の回りっていらないはずのもので溢れていたりする。しかし、もはや“当たり前”すぎていらないことに私たちは気づくことができない。今回Be isnpired!はその「いらないはずのもの」代表としてストローを挙げたい。ストローはなくても飲み物は飲めるのに、どうして私たちはストローを使うのだろうか?

カフェやレストランでは、飲み物にそっと添えられ、コーヒーショップではストローをさして手渡してくれる。コンビニのパックジュースにはストローがくっついてきてそれを私たちは何気なく使っている。その裏に悲しい事実があることを知らずに…。

使う必要のないストローが地球にもたらすリスク

ストローが“便利”である以外に何かメリットはあるのか。以下のストローにまつわる“リスク”をみて考えてみてほしい。

・ストローが生かされる、つまり利用されている平均時間は20分
・世界中で毎日10億のストローが使われ、そのまま捨てられている
・うち5億がアメリカから輸入されている
・1日に捨てられるストローの長さはつなげると、実に地球5周分
・ストローは砂浜で集められる物のトップ10に入る
・毎年150万の海洋生物が海でプラスチックを摂取して死んでいる
・そして分解されるまでに数百年かかる
・プラスチックストローはリサイクルできない

(引用元:Here’s Why You Need To Ditch Plastic Straws For Good)

あなたが20分間便利だと感じるためだけに犯している「地球へのリスク」は実は大きい

上記にある「毎年150万の海洋生物が海でプラスチックを摂取して死んでいる」に関するこんな動画がある。

 苦しむ亀の鼻に刺さっているのは、人が捨てたストローだ。※ショッキングな映像です

※動画が見られない方はこちら

なくていいもので、実は自分たちの住む地球の環境が脅かされている

 ストローは、ストローという形と名前のついた資源だ。使わなくても飲み物は飲めるのに、貴重な資源を使っては20分で捨ててしまい、生物の命を奪っている。現代は物が溢れる時代。私たちは溢れる物たちを消費し続けて生きている。溢れたものと、目まぐるしく流れる“消費”で、この“物”は必要なのか、あるいは必要な人が誰で必要な時っていつなのかということが見えずらくなってきた。ストローだけじゃない。物は限りある資源なのだ。なくてもいいもので私たちの住む地球が脅かされるなんておかしいじゃないか。今できることは、ひとり一人が必要なのかどうか使う前に考えてみることだ。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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