渋谷で「北欧」を感じられる7日間。『トーキョーノーザンライツフェスティバル』が今年も開催

2018.2.5

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福祉、教育、労働環境の制度が整っていて、世界幸福度ランキングでは常に上位。男女平等や性的マイノリティの権利のための活動が積極的に行われているうえ、建築、デザイン、ファッションも一歩先を行くミニマルで機能的なものばかり…。

北欧と聞けばそんなイメージが浮かんでくる。これまでBe inspired!も、本ではなく人を借りる図書館「性別の固定観念」にとらわれない幼稚園国内の食品廃棄を25%も現象させたデンマークの女性など北欧の先進的な取り組みを数多く取り上げてきた。

2018年2月、そんな北欧のうちスウェーデン、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、デンマークの5か国の映画、音楽、アートを体感できる1週間が渋谷にやってくる。

北欧の光を渋谷へ。トーキョーノーザンライツフェスティバル

今年で8年目となる、北欧の映画を軸とした、カルチャー、社会、アートを楽しめる『トーキョーノーザンライツフェスティバル』。これまで100本以上の北欧映画を東京で上映してきた。

いいイメージが多い北欧だがアメリカや、同じヨーロッパでもイギリス・フランスほど映画は知られていないかもしれない。

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『トム・オブ・フィンランド』

意外なことに、ダークユーモアで知られているのが北欧映画。絞首台に立つような絶望的な状況でうまれてくるユーモアという意味を込めた「絞首台ユーモア」で有名だという。そのネーミングからしてかなりダークである。

これは国内・国外で成功を納めるデンマークの監督アナス・トーマス・イェンセンの「もしデンマークで死体が見つかったら、必ず誰かがその死体についてジョークを言うよ」という言葉にもあらわれているだろう。(参照元:BBC culture) 

「極夜が北欧の自殺率の高さの原因かもしれないし、そうじゃないかもしれない(フィンランドは西ヨーロッパで殺人が1番多い)。でも間違いなく、ダークユーモアには影響している」と北欧のダークユーモアを天候と関連づけてBBCライターは説明する。(参照元:BBC culture

今回の映画祭でどれくらいこの「絞首台ユーモア」が見られるかは、行ってからのお楽しみだが、語られるのは「理想の北欧」だけではないことは確かだ。

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『ストロベリーデイズ』

ラインアップされている映画は、児童文学を元にした愛に溢れるものから、精神病、家庭内暴力、人種差別などをテーマにしたものまで多種多様である。

「理想の社会」のイメージをもつ北欧の国々にも問題は存在し、彼らのストーリーから私たちが学べることや共感できることは多いかもしれない。

フェスティバル期間中は、アイスランドの大型音楽フェスティバルの写真や自然を長年撮り続けているシバノジョシアの展示や、北欧の伝統音楽とノルウェージャズのアーティストのデュオ、アルヴァスの来日公演、北欧ディナーパーティーも開催される。(イベント情報はこちらから)

トーキョーノーザンライツフェスティバルでは普段なかなかみる機会のない、イメージを超えた北欧のストーリーが体験できるだろう。

トーキョーノーザンライツフェスティバル 2018

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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