モンスターのように自由でいられる場所。365日モンスターを描きつづけるアーティストTOMASONが手掛ける、これまでにないギャラリースペース「MAT」が表参道にオープン

2019.10.3

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あなたはモンスターと聞いて、どのようなイメージを持つだろうか。アーティストのTOMASONは、それを「みんな違ってみんないい」存在と定義し、8年間、毎日欠かさず描きつづけてきた。
そんな彼が、同じくモンスターをモチーフに活動するアーティストTAKUMA FUJISAKIと共に、新しいカルチャー基地スペース「MAT」を東京・表参道にオープンする。

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以前にNEUTでも取材したTOMASONは、2019年に地元である岐阜県可児市の光蓮寺や、東京・半蔵門にあるギャラリーANAGRAにて「TOMASON LAND」を開催し注目を集めた。

BEAMSのアート・カルチャーを取り扱うレーベル「TOKYO CULTUART by BEAMS」に勤務する傍ら、8年に渡ってモンスターを描きつづけてきたことを「それが自分の好きでやりたいことだから自然と継続してるのだと思います」と話していたように、社会の枠組みとよばれるものから逸れていようとも、自身のワクワクに従って自由に生きる姿に惹きつけられる人は多い。

そしてこの度BEAMSを退社した彼が、次なるワクワクを追って始める新たな挑戦こそ、この「MAT」である。
TAKUMA FUJISAKIの全面的なバックアップを受けて、TOMASONがディレクションを務める「MAT」は、カルチャーが集う基地のようなギャラリースペースと定義される。

※動画が見られない方はこちら

TOMASON自らがキュレーターとなり、ジャンルや知名度、国内外、老若男女を問わず多くのアーティストの作品を展示するギャラリーであり、TOMASONのアトリエとしての一面も合わせ持つ同スペース。そんな「MAT」に足を運べば、そこではTOMASONが作品の制作に励んでいる。アーティストの制作にかける思いや熱量、そして溢れ出るクリエイティビティを間近で感じることができ、また展示されている作品の説明などを通して、コミニュケーションを楽しめるはずだ。

BEAMSを退社した当初は、お金を貯めて渡米することを考えていたというが、それを学生の頃から付き合いのあったTAKUMA FUJISAKIに話したところ、「TOMASONとギャラリースペースをやってみたい」と提案を受け、「MAT」のプロジェクトが始動した。

偶然の巡り合わせでオープンを迎える「MAT」が目指すもの。それはアーティストがアーティストでありつづけられる場所、面白い人が面白くありつづけられる基地である。

とにかく作家さんと一丸となって展示やイベントを作り上げていきたい。他ではできない挑戦的なことを実現していく場所になればいいと思います。あとはTOMASONに会いに来てもらえる場所になったらいいなと思います。そのためにコミュニケーションや体験を大切にしていきたい。

TOMASONが厳選したアーティストの作品を展示し、それらに込められた想いが「MAT」という空間で共鳴しあう。彼が「人間と違って個性を尊重し合っている存在」と考えるモンスターのように、コミュニケーションを通してお互いを尊重しあい、自分の好きを大切にできる。「MAT」はそんな体験を提供するスペースとして、独自の存在価値を築いていくだろうと期待してしまう。

10月4日(金)にオープンする「MAT」の記念すべき1回目の展示は、TOMASONとTAKUMA FUJISAKIによる「MONSTER ATTACK TOKYO」だ。同日18時からはオープニングパーティーも開催される。入場は無料、ノベルティーが用意される予定だ。

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今後は横山裕一、Kosuke Shimizu、colliu、凡天太郎など、ベテランから若手の気鋭作家まで幅広い展示を開催する予定。

アーティスト TOMASONが手掛ける、 カルチャー基地スペース「MAT」。モンスターのように自由に、他人のカルチャーを認め合って、ワクワク生きる。そのヒントが散りばめられた「MAT」のオープンは、今よりちょっと素敵な世界の夜明けを意味するのかもしれない。

MAT

Instagram

TOMASONとTakuma Fujisakiによる新しいカルチャー基地スペース。
有名無名ジャンル国内外老若男女問わず面白いと感じた表現を
独自の視点で切り取って発表する。

アクセス
東京都渋谷区神宮前5-49-5 R ハウスB1F

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TOMASON

WebsiteInstagram

岐阜県出身
地元岐阜県を中心にアートフェスや個展、ワークショップ等を
開催する。2011年から毎日独自のモンスターを描き続けている。
2020年に出版レーベル“白い立体”から
オリジナルのモンスターをまとめた図鑑がリリース予定。

TAKUMA FUJISAKI

WebsiteInstagram

グラフィックデザイナー、モールアーティストとして
2010年より東京都内を中心に展示会やワークショップを開催。
モールの持つ表現力の可能性を探求しながら
ポップな世界観でのデザイン制作を行なっている。

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