「ダメ。ゼッタイ。」そんなキャッチフレーズとともに日本で「危険ドラッグ」として認識されているマリファナ。しかし実際、アメリカでは2016年の時点で、全50州のうち半分の州が法律でマリファナの使用を認めており(医学的用途も含む)、今では日本人が思いつかないようなアメリカ人らしいマリファナビジネスが存在している。
「マリファナ出前やってます」
なんと米国、オレゴン州では「マリファナの出前」が合法化された。もちろん規則は多い。21歳以上のみがこのサービスの利用が可能。デリバリーはホテルや公園には届けず、個人の家に限定されている。また、午前8時から午後9時という時間の制限もある。
だがポートランドでマリファナショップを経営する店主は「これからはピザを出前して、うちのマリファナも出前して…って感じになるね。みんなハッピーだね。すごく楽しみさ」と語る。(引用元:KGW.com)
これまで身体的なコンディションを理由に外に出るのが難しかった人や、人目のあるところに買いにいくのは気が引ける…と思っていた人々も簡単に入手ができるようになり、需要が増えていくのではないだろうか。
マリファナ大学で本気で勉強しませんか?
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未だに医学的使用以外は正式に合法化されてはいないが、マリファナの文化が根強いカリフォルニア州のオークランドには「マリファナ大学」が存在する。マリファナの聖地「アムステルダム」と「オークランド」を合わせてその名も「オークスターダンム大学」。実際のところ学士が得られるわけではないので大学というよりは専門学校といったところか。
嘘のような話しに聞こえるが、関係者は大真面目。試験もあれば、宿題もある。生徒たちは正しい麻(マリファナの原料となる植物)の育て方や、加工の仕方、そしてマリファナに関連する法律について学ぶ。合法化が進むアメリカではマリファナは注目すべき堅実な産業となっていくことが見込まれているため、学生から政治家まで参加しているという。
日本ではマリファナはコカインやヘロインのような危険ドラッグとまるで同等かのように問題視されているが、すでにその身体的影響は飲酒やタバコより低いということは証明されている。(参照元:NBC NEWS)
また、一部の研究では不安を減らし、鬱にも良い効果が見られると言われていたり、クリエイティビティを促進するという説も存在する。(参照元:BUSINESS INSIDER)
良いところがたくさんあるように見えるこの“危険ドラッグ”。もしかしたら合法化されている国々以上に仕事や上下関係の厳しくストレスが多い生活の多い日本人こそ必要かも?
※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。