片っぽが行方不明でも、穴が開いても大丈夫。2つではなく、7つでワンセットの靴下を売る、デンマーク発の靴下ブランドSOLOSOCKS|世界のGOOD COMPANY #005

2019.6.10

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「なぜ靴下が行方不明になるのか?」

誰もが一度は体験する(?)日常生活におけるそんなミステリーへの答えはいまだ見つからないが、発想の転換によってこの問題を解決した若者たちがデンマークにいる。

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海外の社会派な企業を紹介していくシリーズ「世界のGOOD COMPANY」で今回紹介するデンマーク発のSOLOSOCKS(ソロソックス)は、「右と左でワンセット」という靴下の常識を覆し、「7つのシングルの靴下を組み合わせたものをワンセット」とした。

創業者のアダムとアレックスは、それぞれ大家族出身で、日々「靴下片方どこいった?」という状況が絶えなかったそうだ。それに加えて、なくしていなくとも、片方に穴があけばまだ使えるもう片方も履かなくなることがもったいないと考えた二人が思いついたのが、先に述べた7つの靴下を自由に組み合わせて履ける仕組みだった。

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SOLOSOCKS(ソロソックス)の創業者アレックスとアダム

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7つのシングルソックスはどれを組み合わせるかを日々変えながら楽しめる

日常生活で気づいた「無駄」を減らすコンセプトから生まれたソロソックスは、生産にもこだわっている。素材は有機コーマ綿*1のみを使用。そしてコットンは、オーガニック・テキスタイルの世界基準となるGOTS(Global Organic Textile Standard)認定プロデューサーから購入しているそうだ。

製品はデンマークで設計、開発、品質管理、包装される。同社の靴下メーカーは、様々なヨーロッパの規格に基づいてイスタンブールで認証された信頼できる工場だ。

(*1)コーマ糸とは、綿花を紡ぐ最終工程でコーミングを行い、短い未熟部分などを約15%〜20%取り除いた高級綿糸

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さらに、保管箱と梱包材は、企業に対し人権・労働権・環境・腐敗防止に関する10原則を順守し実践するよう要請する「国連グローバル・コンパクト」に署名した製造業者Nilorn(ニルオルン)が製造したリサイクル可能な段ボール製。

身近な「無駄を出さない」というアイデアからはじまり、製造まで徹底的にこだわるSOLOSOCKSは、特別な宣伝をすることもなくそのアイデアとデザインが注目され、デンマークの一流デザイナーのプロダクトのみを扱うショップや、ドイツをはじめとするヨーロッパの国々から注文が殺到しているそう。日本では、東京国際フォーラムで行われたファッションの展示会「PROJECT TOKYO」にも出店され、海外通販ブランドF・L・B FASHIONで購入できる。

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「右と左でワンセット」という靴下の常識を壊し、毎日の生活がちょっと楽になる上、環境にも優しい同社の靴下をぜひ試してみて欲しい。

SOLOSOCKS

Website

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