今一番DOPE。難聴ヒップホッパーが魅せる「手話ラップ」

2017.2.8

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米国アトランタ出身のマシュー・マクシーは難聴者の一人として、音楽を通した聴覚障害者と手話のコミュニティを作るために、DEAFinitely Dopeを立ち上げた。仲間たちが、居場所を見つけ、そして楽しめるようにだ。そして彼はHiphopやR&Bに新たな可能性を見出した男でもある。(参照元:DEAFinitely Dope

子供時代は公共の学校に通っていたというマシュー。学校で難聴者は一人だけだったそうだ。学校のスピーチセラピーにより、コミュニケーション方法を学び暮らしていた。そして大学進学の際に難聴者のための大学の奨学金を獲得、すぐに入学を決めたそうだ。それまでは他の聴覚障害者とほとんど交流がなかったため、自分のルーツを見つけるいい機会だと思ったと語る。

しかし大学では全てのコミュニケーションが手話。自分の名前の手話をやっと覚えてる程度だったマシューは特別クラスをとっていたが当時は大学の友達には嫌われていたそうだ。難聴の症状が比較的に軽いマシューが歌ったり、電話をしたりする様子に大学の友人は気分を害した。そんな経験を経て、耳が通常に聞こえる社会と難聴者の社会、2つの社会の両方に属したかった彼は「ヒップホップ・ミュージック」を見つけた。

手話を完璧に学び、一生懸命練習しつづけた「手話ラップ」する彼の姿がかっこいいと、それを録画したクラスメートがYoutubeに載せたところ大反響を受け、そこから彼は様々なビデオを載せるようになったのだ。手話は、流行りの言葉などと同じように、単語を“クール”にクリエイティブに創造することができるそうだ。(参照元:PIGEONS AND PLANES)

そんな彼の動画がこちら。

※動画が見られない方はこちら

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マシューは他にも、他の難聴者と共に難聴者のバスケットボールチーム「Southeast Hoopstars」の運営もしている。また、高校や大学をまわり、手話のクラスで講義を受け持ち手話の重要性を広めながら、たくさんの若者にインスピレーションを与えつづけている。「DOPE」の一言に尽きる彼の生き様に今後も注目したい。

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Photo by DEAFinitely Dope

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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