今、白人たちがNetflixを退会している「悲しい理由」#NoNetflix|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #014

2017.2.28

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Photo by Josh Kenzer

2015年秋に日本へ参入した映画、ドラマ、TV番組のオンライン動画配信サービス「Netflix」。今回はそんな今流行りのNetflixに関するハッシュタグ・アクティビズムを紹介する。

ハッシュタグ・アクティビズムとは、SNS上で「#」をつけて自分の意見を主張したり議論を呼びかけたりするムーブメントだ。

新たにNetflixで配信されるドラマ『Dear White People』(日本では4月24日から全エピソードが配信予定)。このドラマの内容が「反白人主義」であると物議を醸しており、「Netflixなんて退会してやる!」と言う意味が込められた「#NoNetflix」というハッシュタグがネット上で話題になっているのだとか。

白人の人数が多くを占める名門大学を舞台に繰り広げられる『Dear White People』。白人学生と黒人学生の対立を描いており、2014年に制作された『Dear White People』という同名の映画のドラマバージョンだ。ドラマの予告編の公開直後から批判が相次ぎ、Netflix側がYoutubeのコメントを削除するといった事態にまで発展した。

※動画が見られない方はこちら

この一件の背景は、未だアメリカに根強く残る白人至上主義者の存在があり、彼らの一部が#NoNetflixや、#BoycottNetflixといった発言をYoutubeのコメント欄やSNSで拡散していったのだ。

あくまでこの作品は、人種間の隔たりを埋めること、人種間の差別を議論することを目的としている。そして、黒人差別が酷いアメリカ社会を風刺した作品であり、これを反白人主義、白人排斥として批判するのはあまりに短絡的であり、ましてや予告編の段階で批判するというのも思慮に欠ける行動である。

白人至上主義者たちの過度な反応が発端になった今回のハッシュタグアクティビズム。トランプ政権になり、白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の活動の活性化(参照元:THE HUFFINGTON POST)や白人ナショナリズムを中心とした新しい極右勢力であるオルトライト(参照元:NEWSWEEK)の支持者による運動の勢いが増してきている。今回の#NoNetflixの問題のように、より白人至上主義が表面的になってきた今、アメリカの人種差別問題が増えていってしまうのであろうか。普段はあまり考えない問題かもしれないが、人種差別について『Dear White People』を見ながら、考えてみてもいいかもしれない。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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