「もっとまともな仕事に就いたらどうだ」と言われても「自撮り」を止めないセルフィーアーティスト

Text: SHIORI KIRIGAYA

Photography: Iiu Susiraja

2017.2.27

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友達と遊びに行ったときにセルフィーを撮るのが当たり前になってはいないだろうか。誰もがセルフィーを撮るなか、他の人とは違うものが撮りたいからと、危険な場所で撮影して逮捕された人や命を失った人も残念ながらいる。そんなセルフィーだが、あなたはいつもどんな意味を込めて撮っているだろうか。

他人を意識したセルフィーを撮る人々

カメラ付きの携帯電話やSNSが普及するとともに広まったセルフィー文化。セルフィーとSNSは密接な関係があり、SNS上で公開したいからセルフィーを撮るという人も多く、自慢したいがためにあえて身の危険を冒して撮影したり、納得するまで撮り直したりする人々が存在するのだ。このように自分が楽しむのではなく相手の目を意識したセルフィーを撮るのは特に10代などの若い層に多いという。(参照元:CNET Japan

セルフィー時代にあえて「自分撮り」をするアーティスト

スマートフォンを使って簡単に自分の写真が撮れる今、あえて自分の姿を写真に撮った作品を発表したアーティストがいる。フィンランドのアーティストのIiu Susirajaだ。彼女の自撮り作品はその“型破りさ”で賛否両論を巻き起こしている。

(Photo by Iiu Susiraja)
 
(Photo by Iiu Susiraja)

彼女の作品を見てどう思っただろうか。私たちが普段目にしている自分撮りといえばどちらかというと、“セレブ”になったつもりで人が羨むような場所で撮って見栄を張ったり、実物以上に“美しく”見せようと熟考した角度から撮ったりする人が多く、それを見慣れているなら、違和感を感じるかもしれない。

(Photo by Iiu Susiraja)
 

彼女の作品を見て実にさまざまな印象を持つ人がいるが、そのなかでも「困惑」したような反応をする人が多いという。極端な例では、否定的な見方をする人から「もっとまともな仕事に就いたらどうだ」という内容のメールを受け取ったこともあるそうだ。だが彼女はこのような反応までも肯定的に捉えており、自分の作品を通じて「自分撮りには、自分を好きなように表現する自由がある」というメッセージを訴えようとしている。(参照元:Dazed

(Photo by Iiu Susiraja)
 
(Photo by Iiu Susiraja)

セルフィーという言葉が定着したように、自分の姿を撮るのはとても簡単になっているが、「記念」や「自慢」などのためだけに自分撮りをするのではなく、「自分について知ったり考えたりするきっかけ」や「自己表現の手段」として、楽しみながら自分の姿を写真に収めてみてはいかがだろうか。

(Photo by Iiu Susiraja)
 
(Photo by Iiu Susiraja)

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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