さよならBe inspired!

Text: Jun Hirayama

2018.9.30

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こんにちは、Be inspired!編集長の平山潤(ひらやま じゅん)です。
実は今日で「さよならBe inspired!」なんです。

3年と8ヶ月。お世話になりました!

2015年1月の創刊日から学生インターンとして関わり、新卒でBe inspired!を運営するHEAPS.株式会社へ入社。そして創刊編集長のYukaさんしかいないBe inspired!編集部に“副編集長”として入り、彼女から“編集長”というバトンを渡されたのは、翌年2016年の夏。

「編集とはなにか」なんてまったくわからず、学生あがりの未経験新米編集長になった23歳の夏の記憶は、昨日のことかのように鮮明に覚えています。記事の書き方、ライターの探し方、コーディングの仕方…超、超、超初歩的なことさえわからなかった編集長のぼくは、いろんな人に相談して、いろんな人に助けてもらって、なんとかやってこれました。そして、今はやっと少しだけ「編集の楽しさ」を噛みしめることができていると思います。

あっという間に編集長になってから夏が2回過ぎ、今日でBe inspired!ライフも終わり。明日からは、NEUTRAL(ニュートラル)という意味を込めた「NEUT(ニュート)」という新しい屋号で心機一転、再出発します。

社会問題とクリエイティブの仲介役になる

Be inspired!創刊当初、取材記事はほぼゼロで、海外の(若い人の関心を引く)イケてる社会問題を解決するアイデアや、ビジネス、プロダクト、アートなどを紹介する翻訳記事/考察記事がほとんどでした。それは、日本にももっとクリエイティブでイケてる社会問題を解決するアイデアやアウトプットが増えてほしい、という思いからでした。

3年経った今、Be inspired!の記事はほぼ取材記事です。それは、日本にイケてる社会起業家や社会派のクリエーター、アーティストが増えたという立派な証拠だと思います。

日本にでは、まだ「社会問題=真面目」というイメージが拭いきれていません。

言葉にすると安っぽくなってしまいますが、もっとかっこよく、おしゃれに、ポジティブに社会問題と向き合える方法を、NEUTというフィルターを通すことで、これからも発信していけたらと思っています。

そして、「NEUT」という媒体が日本に存在することで、「社会問題とクリエイティブ」、「社会問題とビジネス」、「社会問題と若者」。そんなふうに、社会問題といろんなものをつなぐ仲介役となり、「社会問題=真面目」というイメージを払拭していけたらいいなと思っています。

「ニュートラルでいる」という永遠の自己課題

「何にも偏らないさま」を意味するニュートラルという言葉を掲げるメディアを運営するのは、自分でも挑戦的なことだと思います。でも「常に偏らない視点をもって生きたい」という個人的な思いもあり、あえて「ニュートラル」というコンセプトを選びました。

現在、NEUTの創刊イベント開催資金を集めるためにクラウドファンディングをやってるんですが、神楽坂にある本屋さん「かもめブックス」の柳下さんがぼくらのプロジェクトを支援してくれたときに、最高な言葉を添えてシェアしてくれていたので、最後に紹介させてください。

「リベラルであること」ですら、偏っているような気がする現代で、その概念にいちばん近い言葉は「ニュートラル」であるかもしれないなって思います。

「相手を否定せず、自分を肯定する」
本来はこれだけのシンプルな行動原理なはずですよね。
だから、僕は「NEUT」にとてもとても期待しているんです。

(引用元:柳下さんのフェイスブックの投稿)

「相手を否定せず、自分を肯定する」。そんなシンプルなことをみんなができる社会を目指して。明日から頑張ります!
※2018年10月1日から、NEUT MagazineはこちらのURL(neutmagazine.com)で読むことができます。

Be inspired!改めまして、NEUT magazine編集長の平山 潤より

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Illustrated by moka

 

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