「捨てるため買う」。洋服を“情報”として消費する愚かな現代人|ALL YOURS木村のLIFE-SPECの作り方 #003

Text: MASASHI KIMURA

Photography: ALL YOURS unless otherwise stated.

2016.12.6

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この話を読む前に、あなたの今着ている服を見てほしい。
何が気に入って購入したものだろう?
デザインが気に入った?雑誌で見たから?素材が気に入ったから?
あるいはもらいもの?それは賢い選択だ。

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(Photo by Reo Takahashi)

洋服は100年以上続く、れっきとした量産型の工業製品で、製造技術も成熟した製品だ。それだけ長い間、産業として成り立つ、歴史ある立派な産業なのだ。そして、大概、新興国が発展していく上で、初期に導入される産業でもある。

洋服は生活必需品で、且つ、設備導入が比較的安く、作りやすいからだろう。ざっくり言うと、人と布とミシンがあれば製造が可能だ。

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(Photo by Clark Young)

世界中で何十万人(恐らくはそれ以上)の人たちが従事していて、飯を食うために働いている。裏の側面では、「THE TRUE COST」みたいな事もある。でも、新興国で洋服を作ることが必ずしも悪ではないとも思う。世の中には裏表があって、その行為の裏には良い面と悪い面があるって事なんだけれども。

「捨てるため」に洋服を消費する現代人

この産業の凄まじいところは、ものすごいスピードで変わる「トレンド」という情報を元に、絶え間なく寿命の短い「新製品」を作り続けているという事だ。

半年で着なくなるTシャツ
半年で着なくなるワンピース
半年で着なくなるパンツ

流行り廃りのサイクルが早くて、製品そのものはまだ使える状態にあるのに、情報(トレンド)の価値が無くなり使えなくなる。とても不思議なプロダクト。それがファッションアパレル。

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ワンシーズンで着なくなるものは世界中で一体どれくらいあるのだろうか?なぜこれほどにも、すぐに捨てるものを作り続けるのだろうか?

例えば、それが冷蔵庫だったら?
例えば、それがPCだったら?
例えば、それがボールペンだったら?

多くの人が、壊れるまで、調子が悪くなるまで、あるいは無くすまで使い続けるだろう。 なぜ洋服はそういう作り方をしないのだろう?

「洋服=ファッション」という定義をすると、今のような状況が生まれる。

大量生産
大量消費
大量廃棄

経済的には必要な行為なのだけど、「経済的」では無い。難しい問題。

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洋服は情報ではなく、道具。

その状況が変えられ無いか?という僕らの答えの一つが「洋服=道具」として捉える視点。「洋服=プロダクトデザイン」であると考えると、使用したときに機能するもの。でなければならない。

むしろ、機能しないものはプロダクトとして存在価値が無い。そういうアプローチで洋服を考えると、機能的なのはもちろん、耐久性、着心地が良いもの。使用者がストレスなく使用できて、「他に持っているもの」と親和性が高い商品。であることが必要になってくる。簡単に捨てずに済むのだ。

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そういう考えの元作られたのが僕らの「LIFE-SPEC」をコンセプトとする「DEEPE’S WEAR」。DEEPER’S WEARはマスプロダクション(量産型の製品)を志向しながら、
「ムダなものは作らない」を考えるブランド。「余計なモノを無理やり作らずに経済的に成り立たせる」。それにチャレンジしているのだ。

「洋服=道具」として捉え、着ている人の行動にフィットしていく、自分の行動を邪魔し無い服。そんなシンプルなモノ。機能的で、長く着られて、持っている事に「意味」を感じられる。もしその製品がダメになってしまっても、また同じモノが手に入れることができる。それを目指している。

トレンドに関係無いモノを使用していると、持っているモノが減るし、捨てずにずっと着られるので、クローゼットにも優しいし、何より精神衛生上とても良い。周りに流されず、余計な事を考えずに済むのだ。それが余計なモノを作らないで済む、余計なモノを買わなくていい。一つの答えだと信じて活動している。

もし、メディアのトレンド情報に疲れているなら、是非僕らのウェブストアや週末だけオープンする、小さな店舗を覗いてみてほしい。そこは、あなたと同じような志向をしている「仲間」が集まる、新しいインスピレーションがある場所であるかもしれないから。

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ALL YOURS

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服を選ぶとき、何を基準に選んでいますか。
天候や環境を考えて服を選ぼうとすると、着られる服が制限されてしまう。
そんな経験ありませんか。
そこで、私たちDEEPER’S WEARは考えました。
服本来のあるべき姿とは、時代・ライフスタイル・天候・年齢・地理など、
人ぞれぞれの環境や日常に順応することではないだろうかと。
あなたの持っている服は、どれくらいあなたに順応していますか。
服にしばられず、服を着ることを自由にする。
人を服から“解放”し、服を人へ“開放”する。
このDEEPER‘S WEARの理念を可能にするのが、
日常生活(LIFE)で服に求められる機能(SPEC)を追求した日常着(WEAR)、
「LIFE-SPEC WEAR」なのです。
DEEPER’S WEARはALL YOURSが取り扱うブランドです。

ーBe inspired!

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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