母の日のロンドンに出現。“巨大なおっぱい”で訴える「授乳の自由」#FreeTheFeed|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #021

2017.4.9

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先月26日、イギリスの人々が母の日を祝っていたころ、ロンドンに突如現れたのは「乳房の形」をした巨大な風船アート。これには、ロンドンで起きた“ある事件”が関係していたという。

乳房の形をした巨大なアートが現れたのは、ロンドン東部に位置するショーディッチ地区。ストリートアートが盛んでロンドンの「イケてるエリア」として若者に人気が高く、週末に行われるヴィンテージやガラクタを売るマーケットは大勢の人で賑わう。

このショーディッチ界隈で、イギリスの母の日を記念して、マザー(Mother、ニューヨークやロンドン、ブエノスアイレスで活動するクリエイティブ集団)のロンドンのクリエイターたちが行なったのは#FreeTheFeed(授乳の自由を)キャンペーン。目にした誰もが二度見してしまうくらいインパクトの強い「乳房アート」は、そのキャンペーンの一環であった。

イギリスの母親たちが2017年の現在においても、公共の場で哺乳瓶や乳房から授乳しているとじろじろ見られたり非難されたりしていることが信じられません。

これは私たちの母の日プロジェクトです。すべての女性が後ろめたく思ったり恥をかいたりすることなく、自分の子供にどこでどのように授乳をするかを決められる権利の祝福なのです。

#FreeTheFeed (引用元:Mother

これがマザーが貼ったポスターに書かれていた言葉だ。母の日にショーディッチを訪れた人々は、#FreeTheFeedのハッシュタグをつけた写真をSNSに投稿することで彼らのキャンペーンに参加した。

このキャンペーンの発端となったのは、2014年にロンドンの高級ホテルで食事していた女性が、子供に授乳をしていたところ、従業員にナプキンで子供の顔を覆うよう求められたことだった。その話を聞いた母親たちが、そのホテルの前で集団で授乳する抗議活動をしたこともあり、数多くのメディアに取り上げられた。

同様な「公共の場での授乳の自由」を訴えるデモは、イギリスだけでなく、カナダ、オーストラリア、香港などでも起きている。(参照元:BBC News, CBC News, ABC News, South China Morning Post

公共の場で自由に授乳することは、本当にいけないのだろうか?子供を育てるときに必要な「授乳」。人前での授乳を隠すことを求めるのは、人間を育てること自体を「恥ずべきもの」として否定するようなものではないだろうか。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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