10周年を迎えた新しい学校のリーダーズが映画化。“体感型青春映画”『青春イノシシ』に込めた思い

Photography: 橋本美花 unless otherwise stated.

Edit&Text: Jun Hirayama

2025.6.13

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前回NEUTで新しい学校のリーダーズにインタビューしたのは約3年前。あれから彼女たちは世界へと飛び出し、快進撃を続けてきた。2024年には世界最大の音楽フェス「Coachella」で大トリを務め、33都市を巡るワールドツアーも成功させ、圧倒的な存在感を世界に刻んだ。
そんな彼女たちが、初の長編ライブ&ドキュメンタリー映画『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』を2025年6月6日に公開する。ライブ映像と新撮ドキュメンタリーで構成された本作は、SCREENX、4DX、ULTRA 4DXといった最先端の上映フォーマットでも展開され、観る者すべての感情を揺さぶる“体感型青春映画”だ。監督はTHE FIRST TAKEのクリエイティブディレクターでもある清水 恵介が務めた。
10周年を目前に控えた節目に再会した今回は、4人に映画について、そしてこれからの歩みについて語ってもらった。

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左からKANON、SUZUKA、RIN、MIZYU

NEUT:前回のNEUTのインタビューから約3年。さまざまな変化があったと思いますが、まずは「変化していないこと」について教えてください。

MIZYU:変化してないところ、いっぱいありますよ。結成当初からの「個性や自由ではみ出していく」というスローガン。これはずっと変わらず、アップデートしながら続けています。あと、セーラー服を着続けていること、4人での会話をやめないこと、好きなことに対して猪突猛進であること。あとは私の髪型(笑)。現状維持、毛根に感謝です。

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MIZYU

NEUT:この3年間で最も印象的だった体験は?

SUZUKA:やっぱり「Coachella」ですね。世界デビューしたとはいえ、「Coachella」は本当に“世界のスケール”を肌で感じた場所でした。限られた人たちしか立てないステージに、私たちがいる。その緊張感や熱気、音楽やエンタメに対する真剣度の高さに触れて、ここが本当の世界の頂なんだって思った。

言葉を超えて、もっと根源的なパフォーマンスやエネルギーでぶつかり合うような場で、私たち4人もむき出しになっていった感じがしたんです。意識の広がりというか、ホルモンが爆発するような感覚で。4人のエネルギーも、革命的に高まっていたのを感じました。

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SUZUKA

NEUT:映画のタイトル『青春イノシシ』はどのようにして決まったんですか?

RIN:「猪突猛進」の“猪”から取って『青春イノシシ』になりました。10周年の記念映画だけど、しんみり振り返る感じではなくて。私たちはこれまで通り、そしてこれからも、突き進んでいくよねって話になって。その姿を2時間にギュッと詰めたいと思ってこのタイトルにしました。

「青春イノシシっていうなら、本物に会いたい!」ってなって、実際にイノシシと触れ合える場所で撮影もしました(笑)。めっちゃかわいかったです。

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RIN

NEUT:映画はどんな内容で、観た人にどんなことを感じてほしいですか?

KANON:振り返りというより、今この瞬間を生きている4人の姿が詰まっています。ライブの映像やワールドツアーの様子も収録されていますし、なにより、いつも私たちを応援してくれているファンの皆さんと“しっかり向き合えた”映画でもあります。

これまで伝えたいと思っていた“愛”が、実は私たち以上に与えられていたことに気づけた。それに気づけて、4人の意識も確実に変わったと思います。

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KANON

NEUT:映画の見どころは?

SUZUKA:やっぱり、大画面で私たちのライブを体感できること。それって今のスマホ中心の時代だからこそ、逆にめっちゃ新鮮で贅沢だと思うんです。音と映像で身体が包まれるような感覚は、映画館ならでは。ちょっとアナログに立ち返る感じがして、原点を思い出しました。

KANON:インタビューやライブで話す機会がたくさんありますが、映画では普段あまり言わないような一歩踏み込んだ話をしています。そこが見どころかなと思います。

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NEUT:最後に今後の展望を教えてください。

SUZUKA:10周年の記念日(7月19日)に幕張メッセで最大規模のワンマンライブ「宣誓 ~個性や自由ではみ出し10年~」を開催します。すでに演出について話し合っていて、今まで以上に夢みたいなスケールのものを企んでます。

今年はすでにアジアを何都市か回って、日本国内でも年末までツアーが続きます。来年は、まだ行ったことのない国にも行きたいと思っていて、チーム体制も新しくしながら、もっと大きな仕掛けを準備中。

たぶん、来年再来年、その先も“やばいこと”が続くんじゃないかなって。……まぁ、内緒ですけど(笑)。

メンバー全員:シーッ!

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青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE

Website / Instagram

出演:新しい学校のリーダーズ(KANON/SUZUKA/RIN/MIZYU)
監督:清水恵介
製作総指揮・監督:オ・ユンドン
製作:CJ 4DPLEX Japan
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
2025年/日本
ⓒ2025, ASOBISYSTEM / TV ASAHI MUSIC / TWIN PLANET & CJ 4DPLEX Japan

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新しい学校のリーダーズ / ATARASHII GAKKO!

Website / Instagram / X / Youtube / Tiktok

自称“青春日本代表”。パワフルなダンスと全曲メンバー振り付けのライブが注目を集め、アジアのカルチャーを発信する88risingより2021年に世界デビュー。代表曲「オトナブルー」はTikTokで話題となり、総再生回数33億回を突破、SNS総フォロワーは1500万人を超える。2023年にはNHK紅白歌合戦に出場、2024年には米・Coachellaにて、Gobiステージのヘッドライナーとして2週にわたり単独出演を果たす。また、世界26都市、日本7都市で合計11万人を動員するワールドツアーを成功させるなど、国内外で躍進を続けている。

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