「平和は望むのではなく、自らの手で作る」18億人の若者を繋ぎ“欲しい世界”を築くためのコミュニティ #youth4peace|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #049

Text: NEUT編集部

Cover photography: Nicholas Green

2017.10.3

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貧困、暴力、戦争。多くの人はこういったことはできることなら解決したい、と思っているのではないだろうか。

でも「アフリカの貧困や中東での紛争は、ただでさえ忙しい日常のなかで、どうも他人事になってしまう」と正直思っている人も少なくないはず。

ツイッターをはじめとするSNS上で「#(ハッシュタグ)」をつけて、意見を主張したり人々に議論をするよう呼びかけたりするハッシュタグ・アクティビスムを取り上げるBe inspired!の連載「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会。今回は「平和作り」がどうも自分ごとにならない日本の若者に#youth4peaceを紹介したい。

#youth4peaceはサステイナブルな平和作りを目指す非営利団体Search for Common Groundが仕掛けるハッシュタグムーブメント。Search for Common Groundは世界中の59箇所にオフィスを持ち、802組のローカルパートナーがいて、毎年70万人以上の人が様々な形で協力している。

彼らの活動の三本軸がDialogue+、Media+、 Community+。世界に存在する問題に対してDialogue+(会話)が生まれるようにローカルレベル、グローバルレベル問わず働きかけ、それをMedia+(メディア)で発信し、限られた人数のなかで生まれた会話を何倍もの人のもとに届ける。そして、そんな会話が生まれるようなCommunity+(コミュニティ)作りも同時に行っている。そして彼らが拡散する#youth4peaceは、若者に平和作りに参加することを促している。

実は、今日の若者の数は地球史上最大の18億人。それだけの人数が平和作りに参加すれば効果抜群なことは言うまでもない。しかし今のところ、テロや戦争の主体となっているのは若い男性というイメージがあるのも事実。根本的に人々の意識を変えるのも#youth4peaceの目的の一つだ。

Search for Common Groundのステートメントは以下の通り。

18億人という数を見れば、今日若者の数は人類史上最大である。もし彼ら全員が平和に貢献したらポテンシャルは無限大だ。私たちは平和、治安、政治、市民社会を考える上で若者の存在は大きな役割を果たすと信じている。世界中に存在する優れた若者と協力することで、世界の深刻な問題を解決に向けられると#youth4peaceという名のもとに活動を続けている。暴力のない未来を作るための、若者たちの冒険にあなたもインスパイアされるだろう。(引用元:Search for Common Ground

#youth4peaceの活動の一貫としては、若者の平和作りに関する学問のサポートや、「新しい知識を得たい」「イベントを開催したい」「勉強会を主催したい」など、自国で平和作り活動を始めたい若者向けにオンラインで相談にのるサービスをウェブサイト上でGet involved!からアクセスできるようにしている。

「平和」のことを一人で悩んでも問題が大きすぎるため途方に暮れてしまうのはしょうがない。しかし、このハッシュタグを使えば世界中で同じような考えを持つ若者とつながれるし、Search for Common Groundのサービスを利用すれば、経験のある人からアドバイスももらえる。世界中の若者が「平和」という目的のために試行錯誤していて、日本人には日本人しか思いつかないアプローチだってあるかもしれない。思いつくことからどんどんハッシュタグを使って気軽に発信してみてはどうだろうか。18億人の一人でも多く巻き込んで、みんなで挑めば解決することもきっとあるはずだ。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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