#FreeTheNipple |「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #001

Text: Shiori Kirigaya

Artwork: madoka

2016.9.17

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Illustration: madoka

皆さん、こんにちは。ハッシュタグ・アクティビズムを紹介していく連載が始まりました〜。

ハッシュタグ・アクティビズムとは、前回書いたような、SNS上で「#(ハッシュタグ)」をつけて自分の意見を主張したり人々に議論をするよう呼びかけたりするムーブメント。これはオンライン上にとどまらず、デモなどの行動に移される場合も多くあるんです。ではハッシュタグ・アクティビズムをおさらいしたところで、早速ですが、#FreeTheNipple(フリーザニップル)っていうハッシュタグを知っていますか?

#FreeTheNippleは直訳すると、“乳首(ニップル)を解放せよ”という意味です!ちょっと過激な印象を受けるでしょうか?このハッシュタグ・アクティビズムは、「人々の間にある“男性”と“女性”の体に対する考え方の違い」に立ち向かい、ジェンダーの平等を達成すること目的としたものなのです。

女性がトップレスで歩いているのを見たことがありますか?外国のヌーディストビーチにでも行ったことがあれば別ですが、日本にいて見かけることはまずないですよね。でも、男性のトップレスはどうでしょう?見かけても特に珍しいことではありませんよね。

“男性の乳首は見せていいけど、女性の乳首はタブー”。

この“違い”は果たして何なのでしょうか?

そこには、「女性の体は性的なもの」という凝り固まった考えがあるようです。

アメリカのNY州は女性のトップレスが合法ですが、警察がそれを知らなくてトップレスの女性を逮捕し続けていたという事実もあって、「女性の乳首はタブー」という考えは残念ながら根強いみたいです。

#FreeTheNippleで言う“乳首の解放”とは、「公共の場で乳首を出す権利」の解放。権利なので、解放されることで決して女性が「自分の乳首を出して歩かなきゃいけなくなる」のではなく、女性も「出したいときには出してもいい」という選択ができることになります。

※動画が見られない方はこちら

上記の動画でも言っていますが、大切なのは乳首を出すことが社会的に許されるようになるかどうかよりも、女性の体だけが社会で「性的」に見られることに問題を提起し、性別を問わず人々が平等に扱われるようになることです!

間違えないでくださいね。

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Illustration: Madoka

インスタグラムを中心として盛り上がったこのムーブメント。なぜかって、インスタグラムには投稿写真の規約があって“女性の乳首”を投稿すると消されちゃう…。ここにも「女性の乳首に対する不寛容」が表れていることはお分かりでしょう。だから今でも、さまざまな形で禁止事項に対抗しようとする人たちがたくさん!

トップレスの写真にハッシュタグをつけて投稿する以外にも、トップレスの女性の乳首に男性の乳首を貼付けたものをアップロードする人、女性の胸部のように見える男性の胸部の写真を投稿してわざと写真を削除させられるように仕向けた男性もいるのです!

町に出て抗議する人たちももちろんいて、最近でも、欧米の各地でトップレスの女性たちがデモをしたり、トップレスで公園で過ごしたりとムーブメントの勢いは止まっていません。

長く続いているハッシュタグ・アクティビズム#FreeTheNipple。続けているうちに、LAのベニスビーチ市で女性のトップレスが合法となったり、フェイスブックの投稿で授乳の場面なら乳首を写してもいいと規約が変更されたり と世界は少しずつは寛容になってきているみたい。

有名人たちが女性のトップレス写真を禁止事項としているインスタグラムやフェイスブックにあげて抗議していることも、社会への影響力が大きいのでしょう。

あなたは、「女性のトップレスが社会的に許されていない」ことをどう思いますか?
次回の連載をお楽しみに!

via. Dazed, Dazed, THE HUFFINGTON POST, wotopi, FREE THE NIPPLE, HYPEBEAST, CELESY
 

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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