「何げない日常と何もないことの幸せ」を記録。下北沢reroadにて行われたRagelow絵本出版記念展「DAYOFF」レポート

Text: NEUT編集部

Photography: yane

2022.1.4

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 2019年12月5日から12月12日まで1週間にわたり、下北沢の線路跡地「下北線路街」にオープンし個性豊かな店舗が並ぶreroadにて、アーティストRagelowによる絵本出版記念展「DAYOFF」が開催された。

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 絵本『DAYOFF』は、NEUT Magazineで2017年に取材したこともあるアーティストRagelowが作画し、作詞は昨年NEUT2周年を記念して「Torches for NEUT BOWL 2020」を書き下ろしてくれたヒップホップアーティストのmaco maretsが務めた。
 絵本は黒猫 “まっくろくろちゃん” と白いまる “ぽわわ” の何げない日常と何もないことの幸せを記録している。

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 Ragelowは構想期間4年を経て、『DAYOFF』を出版。絵本の出版記念として映像作品『DAYOFF』をYouTubeに公開した。Sound DirectorはRiki Azumaが担当し、冒頭では詩を担当したmaco maretsの朗読とともにコマ送りで “まっくろくろちゃん”と “ぽわわ”のイラストが流れる。

※動画が見られない方はこちら

 会場では絵本を100冊限定おまけ付きで販売した他、新たに制作されたシルクスクリーン作品の販売、原画の展示や廃材を利用したグッズ売り場も登場し、Ragelowによる公開制作も行われた。廃材で作られたもののコンセプトは「主に廃材を生かして いきあたりばったりでもいいからそこにあるモノで出来る事を 全力でやろう」。パンデミックのなかいつ死ぬか分からないこの時代に「生きるチカラ むきだしでいく」、そんな思いが込められていたという。グッズ売り場には今回の展示に際し、NEUT Magazineとコラボレーションしたステッカーも無料配布。12月8日のオープンスタジオナイトではkojikojiニューリーのライブなどが行われ大盛況に終わった。

※動画が見られない方はこちら

 Ragelowは自身のnoteに、イベントやここ数年を振り返り「展示を終えておもう」ことを公開している。”まっくろくろちゃん” の原案となるノラの黒猫ファミリーの出会いや、ぽわわのインスピレーション、そして本人のここ数年の心境の変化が綴られている。自分のペースで前向きに生きていきたくなるような、温かい言葉だらけなのでぜひ読んでみてほしい。
 以下は、”DAYOFF”についての言葉をnoteから一部抜粋。

絵本のタイトルでもある ”DAYOFF”って

仕事しなくていい日

そんな感じで やりたいように やりたいことやりましょう

つらくても なにがあっても  後悔はしない生き方をする

やりたいようにやっていれば  そのうち仕事になるし

毎日が“DAYOFF”になる

絵本にはそんな メッセージを込めています

ヨユウっしょ

応援しています

 今後、絵本は基本的にはポップアップなどで手売りで販売していく予定だそうだ。ただInstagramでDMをすれば、お返事をくれるそうなので気になった人はメッセージをしてみてはいかがだろうか。

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Ragelow

国内屈指のクリエイティブ集団”HATOS”に所属する画家(ペインター)でありグラフィックアーティスト。スケート、スノーボードカルチャーに魅了され国内外を放浪しながら、表現のスキルを磨く。これまでにTHE NORTH FACE、広告、グラフィック提供として、adidas、HONDA、TOSHIBAなどなど。掲載雑誌に、BRUTUS、DAZED、+81、Warp、WOOFIN、SPECTATOR、URBANVOICE、FRANK151、LODOWN他、多岐にわたる。
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