オランダで「男性同士で手をつなぐ」ことがトレンドの理由 #allemannenhandinhand|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #024

Text: NEUT編集部

Cover photography: obvioquesi

2017.4.26

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世界初の同性婚が認められた国、オランダ。そのオランダ国内で起こった、手をつないでいた同性愛者の男性カップルが激しい暴行を受けた事件。この事件をキッカケにオランダの男性有名人たちが「男性同士で手をつなぐ」という行動に出たらしい。

オランダのアーネムという都市で起きた、手をつないで歩いていた同性愛者の男性2人が襲撃された事件。被害者のうち1人の男性は複数の歯を折るけがをしている。これの事件に対して、オランダの政治家や警察官らが「男性同士」で手をつなぎ、ホモフォビア(同性愛者に対する嫌悪)に対する「連帯」を表した。また、ジャーナリストの呼びかけにより、#allemannenhandinhand(男性たちよ、手をつなげ)というハッシュタグをつけた、手をつなぐ男性らの写真を投稿するハッシュタグ・アクティビズムが世界に広がったのだ。(参照元:BBC News, AFPBB News

このムーブメントは、あらゆるセクシュアリティの人々が一同に手をつなぐことで、多くの人々が「アライ」だということ、セクシュアリティの違いに関係なく人々は同じ人間なのだと社会に訴えている。「アライ」とは、セクシュアルマイノリティを支援する意思表示をしているストレート(異性愛者で自分の性別に違和感のない人)の人だ。(参照元:Letibee Life

男性同士で手をつなぐことに気が進まない日本人男性は多いかもしれない。だが、多数派が少数派をサポートするために出さなくてはならない勇気は、あまり大きいものではないはずだ。ホモフォビアをなくすのは簡単ではないが、#allemannenhandinhandのムーブメントのように、あらゆる人が一同に「連帯」できる日が近づくことを願ってならない。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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